現場の危険を察知しよう|作業前には危険予知を

危険はいたるところにある
こんにちは、今回の記事では工事現場であれば必ずやっているであろう必須項目、危険予知についてお話していきたいと思います。
工事現場というのは、何かを作り上げるために作業員の方が日々工事を勧めています。
まだ出来上がっていない建物というのは危ないところがたくさんあるものなのです。
加えて、工事現場というのは生き物だと言われるくらい、毎日毎日各所が変化しています。
今までが安全だったところがいつまでも安全である保証はどこにもありません。
なので日々変わり続ける工事現場の中でどのようなことが行われいるかを感じ取り、危険予知を行っていくことが大切になります。
毎日の危険予知
危険予知については現場での朝礼を行った後に各業種ごとに朝のミーティングをしてその日の作業についてどのような危険があるかを確認して作業を行います。
電気工事を行っていてよく言われる危険についていくつか挙げていきますので、確認していきましょう。
足元注意
工事現場での初めのころによく出てくる危険予知の項目です。
電気工事では工事の期間どの時期であってもそれぞれに作業があったりします。
まだ、基礎のコンクリートを打つような段階でも電気工事での作業はあるのでそういったときによく聞く危険予知です。
ただただ足元が悪いというのもあるのですが、この時期はいろんなところで掘削作業をされているので、昨日までなかった大きな穴が今日にはできているなんてことも当然のようにあります。
そういったときに事前に今日はどの部分が掘削作業をしているのか、終わったらどこを通ればいいのかなどのことを確認しておくと移動の際に困らずに役に立ちます。
合わせてですが、重機の近くには近寄らないというのも一緒に危険予知しておきたいですね。
転落注意
工事がある程度進んでくると次は柱が建てられ建物の大枠が出来上がってきます。
そういうときによく出る危険予知は転落に注意するというものです。
大枠だけの建物は端っこの部分はすぐ落下してしまうような状態になっています。
転落は工事の中でも重大災害です。
一度起こると割と頻繁に死亡災害になりかねません。
建物がまだまだ未完成なときには落下しやすいところというのは至るところにあります。
建物の端部や開口箇所などそういったところがどこにあるのかを一緒に作業員たちと現場を見て回り、確認しておくことで転落に対する危険予知ができるようになります。
ほとんどの場合はきちんと安全帯を付けることで大事には至らないようにできるので、気を配ることが大切になります。
また、建物からの転落ではありませんが、まだまだ掘削箇所も多くあったりします。
そういうところも転落注意として見ておきましょう。
飛来・落下
工事現場ではたくさんの資材を毎日クレーンで吊り上げています。
こういったつり上げを行っているところでは、ごくまれな話ですが資材が落下することもあります。
なので、揚重作業を行っているときにはこの危険予知がよく出てきます。
吊っている荷物の下には絶対に入らないというのが一番の対策ですが、意外と気がついたら吊り荷の下に入ってしまってたりするものです。
クレーンの作業範囲を予め作業員全員に伝えその範囲内での作業は後回しにしたり、どうしても必要であれば、クレーンの動きに常に気を配るなどの対策をしながら作業をするといった危険予知がよくされます。
また、クレーン以外にも上部で作業をしているところの下を通るのもあまり良くありません。
なにかの間違いで工具や資材が落ちてきたりもしますし上下での作業は基本的には禁止としています。
感電
電気工事で仮設でも本設でも電気が通電してくると必ずと行っていいほど感電には気をつけるようにしなくてはなりません。
電気が来ているかどうかは目で見ることができず、知らないうちに危険と隣り合わせということもよくあります。
感電災害は死亡事故になりやすいこともあり、油断してはいけません。
感電については、電気工事を行うものであれば必ず検電器を使って電気が来ているかどうかを確認しながら作業をするように危険予知をしておきます。
作業員の一人ひとりに向けて通電されている範囲の周知も忘れずにしておく必要があります。
特に仮設の電気設備については、あくまでも仮の工事なので電気の配線の保護も不十分だったりもよくあります。
そういったところから漏電していることもよくあるので、電気が来ているところがどこかを把握して、問題がないかを見るような癖をつけましょう。
危険予知まとめ
現場にある危険については事前に各業者が集まる会議などである程度の内容は把握できます。
危険がありそうな作業についてはそうして予め教えてくれるので、そういった情報をきちんと全員に周知して安全作業ができるように努めましょう。
作業員の人たちは普段から危険な状況の中で作業をしていますが、その分危険に対して鈍くなっていく傾向にあります。
でも、数多くの危険の中から大事故になることがあるので油断させないように注意しましょう。