高圧作業に必要な資格は?

  • 高圧作業
  • 高圧室内作業主任者

高圧室内作業主任者とは

高圧室内作業(潜函工法その他の圧気工法により、大気圧を超える気圧下の作業室又はシャフトの内部において行う作業)を行う資格を有する者。

作業者は高気圧内での作業に加え、出入りをする際の減圧(加圧)などで大きな負担が加わり減圧症などの危険を伴うために特別な免許の取得が必要になる。

 

減圧症とは

減圧障害のうちの一つ。潜水病ともいわれることがある。液体に溶けている気体は、気圧が低下すると溶ける量が減り外へ出てきてしまう。高圧時に血液や組織液に溶解していた窒素が、減圧に伴い気泡になって出てくる状態が減圧症である。

主な症状は疲労感、筋肉や関節の痛み。重度の減圧症の場合は脳卒中に似た症状が現れ、呼吸困難、胸痛が見られる。

高気圧酸素療法により治療が行われる。

 

圧気工法による作業

圧縮空気を挿入することで作業室内の気圧を高圧にし、湧水を抑制しながらトンネルやケーソン掘削を行う工法のこと。含水軟弱地盤では湧水圧と室内の気圧を同じにすることで湧水を抑えることができる。

高圧になるほど人の作業時間が制限されてしまうため、現在では無人化が推し進められているが未だに高圧室内での人力による作業は需要がある。

 

高圧室内作業主任者の資格

概要

高圧室内作業(潜かん工法その他の圧気工法により、大気圧を超える気圧下の作業室またはシャフトの内部で行う作業)において、高気圧障害を防止する直接責任者として作業方法の決定、作業者の指揮などの職務を担うための資格

受験資格

特になし

 

試験地

北海道,宮城,千葉,愛知,兵庫,広島,福岡

 

受験料

6,800円

 

試験内容

内容 問題数 配点
圧気工法 10問 30点
送気及び排気 10問 25点
高気圧障害 10問 25点
関係法令 10問 20点

 

合格基準

科目ごとの得点が40%以上で、かつ総得点が60%以上

  • 潜水士

潜水士とは

海や河川なども潜り器具を用いて長時間水中で作業行う作業者。

その分野は多岐にわたり、海上保安庁で行う海難救助をはじめ、水中での土木作業、船舶の修理、ダイビング指導などを行場合に必要である。大学での海洋調査の際にも必要だ。とにかく水中での作業をする場合に必要な資格だと思えば間違いないだろう。

また、水中での作業は減圧症をはじめとした危険も多く難易度が高いため給料も他の業種と比べると高めである。

 

 

潜水士免許とCカード

潜水士になるためには潜水士免許を取得しなければならないが、この資格はあくまで労働災害防止のために規定された免許であり、事業者はこの免許を所有しないものに潜水作業をさせてはならない。

一方、ダイビングなど娯楽で潜水をする場合にはCカードと呼ばれる資格が必要になる。これは各ダイビングスクールで発行されるものであり、実技講習を伴う。

これらの資格は全くの別物であるため、用途に分けて取得しなければならない。

 

潜水士の資格

概要

高気圧障害の発生する危険のもとで潜水作業をする業務にあたるものが必要とする資格。需要が非常に高く、就職、転職に有利である。

 

受験資格

特になし

 

試験地

各管轄地のセンター

 

受験料

6,800円

 

試験内容

内容 問題数 時間
潜水業務 10問 2時間
送気・潜行・浮上 10問
高気圧障害 10問 2時間
関係法令 10問

 

合格基準

総得点が満点の60%以上かつ各科目が、40%以上。

 

 

  • 圧縮機操作係員

概要

 高圧室内作業に係る作業室への送気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する業務を行う作業員。

受講資格

18歳以上

 

講習内容

学科

圧気工法の知識に関すること。

送気設備の構造及び取扱いに関すること。

高気圧障害の知識に関すること。

関係法令

実技

空気圧縮機の運転に関する実技

 

  • 加減圧係員

概要

気閘室への送気又は気閘室からの排気の調節を行うバルブ又はコックの操作を行う作業員。特別教育を受けることで資格を取得できる

(気閘(きこう):出入りの際に圧力容器内と外界の気圧低下と空気の損失を最小限に抑えるための部屋。別称:エアロック)

 

受験資格

満18歳以上

 

試験地

各事業所又は都道府県の定める機関

講習内容

学科

気圧工法の知識に関すること

加圧及び減圧並びに歓喜の仕方に関すること

高気圧障害の知識に関すること

関係法令

実技

加圧及び減圧並びに換気に関する実技

計12時間以上

 

  • 送気調節係員

概要

作業室又は潜水作業者への送気の調節を行うためのバルブ又はコックの操作を行う作業員。特別教育を受講することで資格を得ることができる。

 

受講資格

満18歳以上

受講場所

各事業所又は各都道府県の定める機関

 

受講内容

作業室

学科

圧気工法の知識に関すること。

送気及び排気に関すること。

高気圧障害の知識に関すること。

関係法令

実技

送気の調節の実技

 

 

潜水作業者

学科

潜水業務に関する知識に関すること。

送気に関すること。

高気圧障害の知識に関すること。

関係法令

実技

送気の調節の実技

 

作業室11時間以上・潜水作業者11時間以上

 

  • まとめ

水中や高圧下という過酷な環境であるがゆえに高度な知識が求められるが、その分身に着けておくと非常に力強いスキルとなるだろう。

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