電線は貴重品。盗難に合うことのよくあるので、ちゃんと保管しておきましょう。
現場で使用する電線は盗まれることがある
こんにちは、今回は現場で使用しているケーブルの取り扱いについてお話していきたいと思います。
みなさんも知っているように電線は銅が使用されておりますので、引取業者に売り渡せばいい値段で買い取ってくれるものなのです。
そのため、工事現場ではまれに電線が切り取られれて盗難されることもあります。
そんなケーブル事情に対してどのようなことをしているのかなどをご紹介していきたいと思います。
銅の値段について
銅は高価な貴金属ではありませんので、ちょっとしたものだけで高額な値段になるわけではありませんが、それでも安いというものでもありません。
貴金属と同じでその時期によって販売価格が変動するのですが、この10年間でいうと高いときで1kg、800円台後半、安いときでも500円台前半といった価格で買取されています。
あんまり高くないと思われた方もいるのではないでしょうか。
実は工事現場で取扱うようなケーブルは相当重いものになると1tとか重さがあったりするので100kgほど持っていかれてしまうとその値段だけでも数万円ほどになったりするのです。
工事現場での電線の取り扱い
工事現場でケーブルを購入しその材料を持って作業をしているのですが、そのケーブルの十分に価値のあるものですので保管方法にはかなり気を使います。
これから作業に使用する100m巻のケーブルなども多くあるのですが、これらはあまり人の目につかないようブルーシートなどを巻いて見えないようにして、その上からチェーンを巻きつけ鍵をかけて保管したりします。
また、ロール状になっているのでその間にチェーンを通しておくのも効果的ですね。
細かいケーブルでしたらそのくらいの対応で済ませますが、幹線と言われる極太のケーブルについては使用されている銅もかなり多いためこちらはより厳重に対策を行います。
可能であれば鍵のかかる部屋に入れておいたりしますが、それができない場合にはチェーンやカゴなどでとにかく持ち出すのに手間のかかるようにしていくのです。
幹線は太さによりますが、1mほどの長さでも5kg以上あったりするのでものすごくお金になるものです。
そのケーブルが何十mも使用されているので、よく考えると恐ろしい金額になりますね。
新しいケーブルだけでなく、工事に使用して余ったケーブルに関しても取り扱いは厳重にしないといけません。
私が普段お願いしている業者の方に現場に、ケーブル専用のゴミコンテナを用意してもらい、その中に入れて行くようにしています。
そのゴミコンテナは当然ながら鍵がかかるので、そこに入れておけばそう簡単には持っていけません。
実際にあったケーブル盗難事件
ケーブルの盗難についてはいろいろなところで見かけたりしていますが、そのほとんどが夜中に工事現場に忍び込み、ケーブルをこっそり持っていくタイプがほとんどでした。
夜中に出くわしたりすることは今の所ありませんでしたが、夜中でも工事現場を歩いていることはなくはないので万が一を考えると恐ろしい話です。
工事現場で盗まれるケーブルは基本的に電気の通っていない、いわゆる死んでいる状態のケーブルなのですが、私が過去に経験したもので
電気が活きている状態のままの高圧ケーブルを盗んで行かれたこともありました。
高圧ケーブルを電気が来た状態で切断して持ち去られたのですが、正直な話恐ろしすぎてそのようなことをしてまでお金がほしいという感覚にはなれません。
一つ間違えば死んでしまう可能性が十分にあるので、そういった方法でケーブルを盗んでいく人たちはプロなのだと思います。
そんなことに力をいれてないでちゃんと働いて稼ぐ方法を考えるほうが楽だと思いますけどね。
ケーブルの盗難には保険に入っておこう
ケーブルだけではありませんが、建築業をしていると様々なものを盗んでいかれることが多くあります。
そういったことに備えるために、建築業界のみを対象としている保険が存在しています。
この保険に入っておくことで、万が一盗難にあってしまったとしてもその被害額に応じた保証金が出るので損害を抑えることができます。
私の働いている会社でもどこかの保険会社に入っているという話は聞いているので、もしも電線やケーブルの盗難にあった場合はすぐに会社にどれくらいのケーブルが盗まれたか報告する必要があります。
実際のところ、保険が降りれば金額的には損はしないのかもしれませんが、保険の申請のためにどういった状況でどの場所で盗難にあったか、その場所の写真、申請書などなどたくさんの書類を用意しなくてはいけなくなるので、業務を圧迫してしまうので勘弁してほしいというのが本音です。
まとめ
現場で使用するものは意外と高価なものが多くあったりします。
でも普通の建物と違い工事中はまだまだセキュリティが緩かったりするので、犯罪が起こりやすい状況だと言わざるをえません。
そういった環境であるということを認識して、きちんと対策するようにしましょう。