電線はたくさん種類がある
こんにちは、今回の記事では電気工事をする上で必ず使用する電線についてお話していきたいと思います。
電線といえば電力を送るものから、信号をおくるための金属やグラスファイバー製の線のことをいいます。
電気工事をしているとたくさんの電線を使用する機会がありますので、それらの種類をしっかりと把握しておくことが大切です。
それでは電線の種類や基本的な知識について見ていきましょう。
電線の定義
電線というと文字の通り、電気を送るための配線です。
以前は金属でできたものを電線と呼んでいましたが、最近はグラスファイバーでできた配線も電線と呼ぶ様になりました。
電線の役割は2つがあります。
一つは電力を送るための配線で、もう一つは信号などデータを送るための配線となっています。
電力を送る電線のほうが太さが太い物が多く、データ通信用の配線は細くなっていることがほとんどです。
電気工事を行う場合、設計や施工図作成の段階で用途に応じた電線をきちんと選んでおく必要があります。
この電線の選定については、資格試験などでも出題されることも多く、最適な電線を使用することは工事のコストを抑えるためには必須な項目となります。
電線の種類について
電線の種類は大きく分けて電力の送電用と通信用の配線の2つとご紹介いたしましたが、ここでは更に詳細な分類についてご紹介していきたいと思います。
電力の送電用はほとんどが金属、主に銅を使用した電線が使われていることが多く、通信用の電線には金属だけでなくグラスファイバー製のものも多くあります。
電力送電用の電線については次のようなものがあります。
特別高圧送電用の電線
発電所で作られた電力については、鉄塔に設置されている送電線を通って各地の変電所へ送られています。
鉄塔などで送電に使用されている電線は長距離にわたって電気を送る電線なので、アルミで作られています。
また、高圧電線なので危険ですが、驚くことに被覆などはなく絶縁は空気による離隔で対応しているような電線です。
この電線は電力会社の施工を担当している会社の人くらいしか使用することがありませんので、工事現場では一切施工することはないでしょう。
あまりにも危険な電線ですので要注意です。
高圧・低圧送電用の電線
変電所で電圧を下げられた電力の送電の際には、被覆付きのみなさんがよく知る電線が使用されています。
高圧用と低圧用で太さや形状なども違ったりします。
1本の銅線だけでできている電線を単線といい、たくさんの銅線を集めて1本にしている電線をより線といいます。
これらの電線は普段から使用する機会が多く、それぞれの違いについてはよく知っておきたい電線になります。
1本の電線だけであるものや、複数の電線が束になっているものもあり、用途によって使い分けていきます。
よく電線とケーブルの違いについて知らない方が多くおられると思います。
ケーブルは電線と同じように電力や映像・音声・画像を送信するものではありますが、電線ケーブルには被覆の面で違いがあります。
電線は金属やグラスファイバーの導体に絶縁体を巻きつけた作りなのですが、ケーブルは更にその絶縁体の上からさらに保護外被覆を巻いたものをいいます。
ケーブルの方がより安全性が高いので施工の際も電線は電線管などで保護をしてあげなくてはいけませんが、ケーブルは保護無しでそのまま施工をすることができるので、、屋内の配線ではケーブルが使われることが多いです。
ケーブルも用途によって細かい種類があります。
よく使う電線、ケーブルとしては次のようなものがあります。
・IV電線
・VVFケーブル
・CVケーブル
・VCTケーブル
それぞれよく使う電線ですが、用途や被覆の種類、電線の組み合わせ本数がそれぞれで違ってきます。
通信用電線の種類
通信用電線には次のような種類があります。
・電話用ケーブル
電話線とも言われる通信用の電線です。
・同軸ケーブル
テレビアンテナとテレビを繋ぐために使用されているケーブルです。
テレビの受信の他にもケーブルテレビ用のケーブルも合ったりします。
光ファイバーケーブル
大量のデータ通信をすることができるケーブルです。
落雷や漏電なんかの影響も受けないケーブルですので様々な分野で使用されています。
光通信はデータ通信の中でもものすごく早い通信速度を誇っているため、私たちの生活に必須なケーブルでしょう。
電線の種類まとめ
電線は様々な種類がありますが、それでも日々進歩を続けている素材です。
少しでも効率よく電力を送電できたり、通信速度を早くしたりするために日頃から研究開発が行われています。
電気工事をする上でのこのような、ケーブルを使用するようになるので、それらの電線の種類ごとのメリットなどを把握しておいた方が良いでしょう。
まずは日常的に使用するケーブルからでも構いませんので、どのような種類があるのかを見ることが大切です。