電気設備会社の大手企業|電力会社と深く関係があります
電気設備会社の大手は強い
こんにちは、今回の記事では世の中に数多くある電気設備会社の中でも、日本国内で大手となる5社についてご紹介していきたいと思います。
国内の大手ということなので、日本の株式市場である東証1部上場企業の中に当然入ってくるような会社になります。
建設業の中ではゼネコンの下で働く下請けとしてのいちになりますが、これらの会社はそれでも会社規模的にも同等のレベルの会社なので、ゼネコンの方々からしても完全に下請けという扱いをされません。
それでも仕事を請け負う形なのでそこの上下はありますが・・・
それではそんな業界最大手となる電気設備会社について見ていきましょう。
電気設備会社とは
そもそもの前提として、電気設備工事業というのは何を指すのかを事前に確認していきましょう。
電気設備工事業は主に次の工事を請け負う会社のことを言います。
- 発電設備工事
- 送配電線工事
- 引込線工事
- 変電設備工事
- 構内電気設備工事
- 照明設備工事
- 避雷針工事
- 電気防食工事
- コンセント工事
これらの工事については、大手の会社では基本的に全て請け負うことができますが、実作業については外部委託していることもよくあります。
大手の会社でも自社で施工を担当する作業員を抱えていることも多くありますが、実際に電気設備工事を受注して実施するとなるとほとんどが協力会社に施工を任せることになります。
そこでしっかり利益を確保していくので、大手各社の業績は非常に好調を保ち続けています。
国内大手の電気設備会社
それでは本題である国内の大手電力会社について見ていきましょう。
大手の電気設備会社は以下のとおりです。
- 関電工
- きんでん
- 九電工
- トーエネック
- ユアテック
この5社が日本国内ではTOPの売上を誇っています。
それぞれの会社の特徴について見ていきましょう。
関電工
関東地方を中心に電気設備工事を受注している大手企業になります。
もともとは東京電力の総合設備会社で関東地方の送配電設備の施工も行っています。
背景にいるのが電力会社ですので、その分その地域における電気設備会社の地位としても確立されているのです。
有名なところの施工実績として、東京スカイツリーや渋谷ヒカリエ、東京ビックサイト、表参道ヒルズなど名だたる建物にはほぼ関わっていると言っても過言ではないほどの施工実績があるのです。
きんでん
関西地方を中心に全国的に展開している電気設備会社がきんでんです。
電気設備業界では最大の利益を生み出している、業界最大手の電気設備会社となります。
もともとは関西電力の工事部門として発足し、当初はその関西電力の配電工事事業を行ってきましたが、そこから一般の電気設備の工事も請け負うようになり全国展開することとなりました。
各地域ごとにこういった電力会社と繋がりのある電気設備会社があって、地域ごとの最大手はそういった会社ですが、きんでんは全国展開していることもあり、地域ごとに見ても最大手に次ぐ位置にいる会社となります。
九電工
九州地方を中心に電力の配電工事や電気設備、空調管設備工事などで強みのある電気設備会社が九電工です。
九州地方にある建設会社の中で、ゼネコンなども含めてトップクラスの売上を誇っています。
九電工も屋内の配電設備工事などを主力の事業としており、九州地方で大きな建物を建てるとなると電気設備工事はだいたい九電工には必ずお声がかかると言っても間違いではないでしょう。
トーエネック
トーエネックは中部電力グループの子会社となっており、中部地方を事業エリアとしています。
子会社なので、バックにはインフラの代表格である中部電力がついているので将来的にも安定した会社であることは間違いないでしょう。
そのせいか他の独立している大手電気設備会社比べて、競争力という意味では低いような印象を受けます。
ユアテック
ユアテックは東北地方中心に事業を展開している電気設備会社となります。
名前ではわかりにくいですが、トーエネックと同じくこちらは東北電力グループの一員なのでインフラ会社の後ろ盾がある安定した会社となっています。
トーエネックにも言えましたが、こちらもそういった環境下にあるため競争力という意味では上位3社とは大きく売上、利益には差があります。
大手電気設備会社まとめ
大手の電気設備会社をここまでまとめて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
見てもらったとおり、各地域ごとに電力会社があるのと同じで電気設備会社についてその地域ごとに非常に強いつながりがあったりします。
現在ではどの工事会社が施工したとしても、電力会社との契約には何も関係はないのですが、以前からその地域で工事を行っていて、その実績があるからこそ建設会社とのつながりも強くあるため、なかなか新規の会社が大きな工事を受けと負うことが難しくなっているのが現状です。
これらの大手電気設備会社は建設業界を支える大きな柱になる会社なので、覚えておいて損はないでしょう。