電気設備の確認はテスターで!いろいろ使える便利な道具

テスターは電気工事をするなら必須の道具

こんにちは、今回の記事では電気工事をする上で現場監督が持っていなくてはいけない道具であるテスターについてのお話をしていきたいと思います。

テスターと言われて何かすぐに分かる人もそうでない人も、テスターについてのことを改めて知ってもらえたらと思います。

基本的には電気設備業者以外で使う人は少ないと思いますが、車やバイクなどの整備をする人も中にはDIYで使用する人もいたりするので、割と身近なものなのではないでしょうか。

本当にお手軽なポケットテスターだと¥2,000程度であったりするので、まずはそんなかんたんなものから始めてもいいと思います。

テスターってなにができるの?

テスターというくらいなので何かを調べるようなイメージはつくかもしれませんが、具体的にどういったことができるのかは下記のとおりです。

  • 電圧測定 直流/交流
  • 電流測定 直流/交流
  • 抵抗値測定
  • 静電容量測定
  • 周波数測定
  • ダイオード測定
  • 導通確認
  • 検電

こんなにもたくさんあります。

それぞれどういったものか見ていきましょう。

電圧測定

電気回路の端子部分などのテスターを当てるとその2点間の電位差を電圧として表示してくれます。

電位差というとよくわからないと思いますが、片方が100Vでもう片方が30Vだったときに測定すると70Vと表示してくれるということです。

電気設備は規定の電圧異常を与えるとすぐに設備が壊れてしまうので、間違った電圧が流れないようにきちんと確認をしておきましょう。

直流の電圧というと電池や太陽光発電などになるので、そのようなものの電圧を図るときには直流モード

コンセントなど通常の電力会社から送電されているものは交流モードを使用しましょう。

電流測定

電流測定ではその回路にどのくらい電気が流れているかを確認することができます。

電圧測定と違い電流を測定するときには端子に当てる形では測定できません。

電流を測定するには一度、回路を切断してその間に挟むような形でないと測定ができませんのでそういった使い方についても覚えておきましょう。

いわゆる直列接続ですね。

電圧に関しては並列接続でも測れるのですが、直列では測れません。

そのへんの知識については、中学校の理科でやることと同じです。

抵抗値測定

抵抗値測定はテスターを当てた2点間の抵抗値を測定してくれます。

使用している抵抗器が正常な値を示しているかなどのを確認するために使用することが多いです。

ですが、使い方として抵抗値が非常の大きいというのを確認して2点間がつながっていない、いわゆるオープンの状態であるということをいうためにも使用することができます。

実際にはこのように2点間の絶縁抵抗を測定するのであればメガーと呼ばれる絶縁抵抗測定器を使用しなくてはなりませんが、簡易的に確認するくらいであればテスターで十分です。

メガーでは印加できる電圧がコントロールできるので、より詳しく絶縁抵抗に劣化がないか確認することができる専用の機器になります。

静電容量測定

静電容量と聞いて聞き覚えが少ないという方も多いのではないでしょうか。

こういった言葉が出てくると拒否反応が出る方もいると思います。

静電容量というのは、コンデンサがどのくらい電気を溜め込めるかを示す値となります。

なので、そんなにややこしいことではなくコンデンサの通常の電気容量に異常がないかを確認するための機能です。

電気設備工事ではあまりコンデンサ自体をチェックする機会は少ないので出番はかなり少なめだと思います。

私も数えるほどしか使ったことがありません。

周波数測定

周波数については交流の電気回路に使用します。

一般的に電力会社からくる電気と言うのは東日本が50ヘルツ、西日本が60ヘルツとなっています。

ほとんどがこの数字通りに来ているかを見る程度ですが、設備によっては周波数を変更して使用するものもありますし、周波数から変更ができる電力設備もあるので、そのようなものを使用するときには設定通りの周波数になっているか確認するために使用することができます。

電気設備工事では指定のところまで電力を持っていくところまでしか行いませんので、基本的には50ヘルツか60ヘルツしかありません。

なので使用する機会もほとんどないですね。

ダイオード測定

ダイオード測定はダイオードが正常に機能しているかどうかを確認できます。

ダイオードは電気の流れる向きによって流れたり流れなかったりするものですので、その両側をテスターで当たることで正常に機能しているかがわかります。

導通確認

テスターで当たる回路がつながっているかどうか見る機能です。

つながっていたらピーっと音がして教えてくれます。

自分たちが設計したとおりに回路ができているかの確認にとても役立つ機能です。

検電

テスターを当てた回路に電気が来ているかを確認するだけの機能になります。

電気が来ていれば音がなって教えてくれます。

でも検電器のほうが高性能なので使う機会はほぼないでしょう。

まとめ

テスターでは電気設備工事でやらなくてはいけない測定のほとんどができます。

ものにもよりますが、高機能なものを1つ持っているだけで仕事はすごく捗るので、持っておいてそんはないでしょう。

 

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