除染作業に従事するなら必須!除染作業等特別教育及び特定線量下業務の特別教育とは 東日本大震災と原子力発電篇

2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震によって福島第一原子力発電所で起きた事故による様々な被害は、9年を経過してもなおその土地や人々に大きな影響を与えています。今回はこの東日本大震災で起きた原発事故について少し詳しくご紹介するとともに、除染作業に従事する場合に必要な資格についてもご説明します。

 

東日本大震災の概要

東北地方太平洋沖を震源として起きた地震は、マグニチュード9.0とされ日本における観測史上最大規模となりました。この地震によって引き起こされた津波が、東北地方の各地で発生し甚大な被害をもたらしました。当時はニュースでも津波の映像ばかりが流れていたことがまだ記憶に新しいですよね。こういった地震によってもたらされた被害を総称して大震災とし、東日本大震災という名称は誰もが忘れることのできない衝撃的な記憶とともに、刻まれていることでしょう。この震災の中で、福島第一原子力発電所でも大きな事故が起きました。これについて、ご説明していきます。

 

福島第一原子力発電所で起きた事故について

以下、福島第一原発と略して表記します。当時は新聞やニュースなどで大きな話題となり、今なお大きな問題を残している福島第一原発では、地震の影響によってメルトダウンが起きました。漏れ出た放射性物質による被害によって、2019年3月の時点で帰宅困難地域は337㎢となっています。これは、名古屋市に相当する範囲で、今も人が住めない状況であるということです。

地震が起きた時、1~6号機は全てが稼働していたわけではなく、4・5・6号機が定期検査中でした。このため、1・2・3号機が地震により運転を自動で停止し、非常用発電機に切り替わって再起動しました。しかしこの後、津波が発電所そのものに到達します。この津波が非常用発電機の機能を停止させ、さらに多数の設備を破壊したため、電源を全て失うことになりました。これによって、発電機やそれに付随する装置の全てが稼働しなくなり、原子炉内や核燃料を冷やすための水を注入することができなったのです。核燃料を冷やすことができなくなると、発生する熱によって原子炉内が空だき状態になり、核燃料そのものがその熱で溶けだしてしまうのです。このため、現在ではすべての核燃料が溶解しています。被害は、これだけに留まりませんでした。核燃料の熱による溶解によって、周辺の設備もともに溶解していきます。これによって圧力容器にも損傷が発生し、その熱は外部に漏れだしました。こうして、1~3号機すべてで起きたメルトダウンによって、水素が大量に発生し、この水素によってガス爆発が発生、多くの周辺施設が破壊されました。ここまででも甚大な被害ですが、こうした様々な事故から放射性物質が大量に漏れ出し、大規模な原発事故を引き起こしたのです。

この事故の影響で、先程も申し上げた通り、現在でも帰宅困難地域は立ち入りが禁止されており、これは2021年まで続く見通しとなっています。事故当時、10万人以上の住民が避難を余儀なくされましたが、現在でも避難生活を強いられている人は多数います。

 

原子力発電所の危険

この事故については日本人として知っておかなければならないと同時に、こうした危険性をはらんだ発電所で危険と隣り合わせで働く人たちによって、わたしたちの生活が支えられているということも、きちんと理解しておく必要があると考え、少し詳しくご説明しました。

これだけの被害をもたらした原子力発電に関しては、この後様々な行動がとられるようになりましたね。例えば、原発を停止する動きです。皆さんの身近にも一時的に停止している原子力発電所があるのではないでしょうか。これに伴う再稼働問題もかなり騒がれていますね。原子力発電所は全て廃炉にすべきだという意見もある中で、稼働している発電所もあります。そもそも原子力発電について、説明できるだけの知識があるでしょうか?原子力発電とは一体どういうものなのでしょうか?

原子力発電とは、核燃料を用いて発電する発電方法を指します。核燃料とは、ウランなどですね。実はこのウラン、11gで家庭で1年間使う電気をまかなうことができると言われています。また、エネルギー密度がとても高く、原子炉に入れると取り替えなくても1年間発電することができるのです。すなわち、非常にコスパがいいのです。さらに、発電時に二酸化炭素を発生しないというメリットがあります。地球温暖化対策で、二酸化炭素排出量の削減を求められている昨今は、こうしたエコな発電方法が求められているのです。このようなコスト面や環境面におけるメリットは他の発電方法には代えがたいものがあります。

一方で、先程ご説明したように、原子力発電所の事故というのは他にも起きています。有名なのは、ロシアのチェルノブイリ原発事故です。また、1999年には東海村JOC臨界事故というのが起きています。この事故では、中性子線の被ばくによって2名の死亡者を出し、667名の被ばく者を出しています。この事故のように、原子力発電所で働く人々には大きな危険が伴うことがわかります。

次回に続きます!

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