防水工事のプロフェッショナル!防水施工技能士について解説します。
前回の記事で、防水工事の種類についてご紹介しました。今回は、防水工事を扱うプロフェッショナル、防水施工技能士について詳しくご説明していこうと思います!
防水工事技能士って?
例のごとく、技能士という国家資格の内の一つです。防水施工に関する学科・実技試験の両方に合格することで取得することができる資格です。この資格を持つことで、現場管理者として活躍することができたり職業訓練指導員として働いたりすることができるようになります。
こういった資格は、経験年数を重ねることによって受検することができるようになるため、現場作業員からのキャリアアップとして考えられています。
受検資格
防水施工技能士は、1級と2級の2種類存在します。
1級・・・実務経験7年以上
2級・・・実務経験2年以上
その他、学歴や職業訓練歴などによって必要な実務年数は異なります。
試験内容
<学科>
・建設一般
・製図
・関係法規
・安全衛生
・選択科目
・アスファルト防水施工法
・ウレタンゴム系塗膜防水施工法
・アクリルゴム系塗膜防水施工法
・合成ゴム系シート防水施工法
・塩化ビニル系シート防水施工法
・セメント系防水施工法
・シーリング防水施工法
・改質アスファルトシートトーチ工法防水施工法
・FRP防水施工法
<実技>
・選択科目
・アスファルト防水工事作業
・ウレタンゴム系塗膜防水工事作業
・アクリルゴム系塗膜防水工事作業
・合成ゴム系シート防水工事作業
・塩化ビニル系シート防水工事作業
・セメント系防水工事作業
・シーリング防水工事作業
・改質アスファルトシートトーチ工法防水工事作業
・FRP防水工事作業
ご覧になるとわかるように、防水施工技能士は防水工事の工法によって資格が認定されることになります。お勤めの会社によって得意な工法があると思いますので、試験も得意な工法を選んで受けるのがスタンダードです。
防水施工技能士の将来性
会社によってですが、こういった資格を持っていることで手当を支給するところもあります。その分、仕事に対する責任は重くなります。前回も申し上げた通り、建物を建て続ける限り、防水工事の需要は無くなりません。ですから、防水施工技能士の資格を持っているとその業界では安定して仕事に就くことができるでしょう。
また、この仕事の面白いところは、施工方法がどんどん新しく生まれていることにあります。今後も、効率的なものや新素材を使ったものなど、新しい防水工事が出てくるでしょう。そうした新しいものを学び、生かしていくことが好きな人は、きっと飽きずに続けていくことができる仕事であることに違いありません!
まとめ
どの資格もそうですが、取得には十分な経験と知識が必要になります。まずは、しっかりとお勤めの会社で経験を積んで、日々の仕事の中で知識を深めていきましょう。
建築土木業界には、こうした専門の工事に特化した仕事というのがまだまだあります。何か一つの分野を極めたい!と考えている人に、おすすめの仕事です!