重機オペレーターになる第一歩!車両系建設機械の資格についてご紹介します。「整地・運搬・積込み用」及び「掘削用」篇

小型車両系建設機械ってどんなものがある?

以前こちらの記事で紹介した重機系の資格の中で、「小型車両用系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育」について少し触れました。今回はこちらの特別教育について詳しく解説していこうと思います。同特別教育では、機体質量が3㌧未満の車両系建設機械のうち「整地・運搬・積込み用」及び「掘削用」を対象としています。また、この特別教育の受講だけでは、道路上を走行させる運転に関する業務は範囲に含まれません。

ところで、小型小径建設機械とはどんなものがあるのでしょうか?具体的に小型車両系建設機械について確認しておきましょう。

 

以下機体重量が3㌧未満のもの

 

ブルドーサー・モーターグレーダ―・トラクターショベル・ずり積載機・スクレーパー・スクレープドーザー・パワーショベル・ドラグショベル・ドラグライン・クラムシェル・バケット掘削機・トレンチャー・ミニショベル・油圧ショベル・ホイルローダー・ブレーカ・鉄骨裁断機・コンクリート圧砕機・解体用つかみ機・くい打機・くい抜機・アースドリル・リバースサーキュレーションドリル・せん孔機(チュービンぐマシンを有するものに限る)・アースオーガー・ペーパードレーンマシン

 

3㌧未満には限りますが、これだけの重機の運転業務が特別教育一つで可能になるのは魅力的ですよね!

 

小型車両系建設機械特別教育の内容

<学科>

走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識(3.0時間)

作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知(2.0時間)

運転に必要な一般的事項に関する知識(1.0時間)

関係法令(1.0時間)

 

<実技>

走行の操作(4.0時間)

作業のための装置の操作(2.0時間)

 

学科計7時間、実技6時間で合計13時間となります。13000円前後程度の費用で受講が可能となっています。

 

重機オペレーターになる第一歩!

重機を扱うスペシャリストとして重機オペレーターという職業があります。この仕事が活躍するのは、建設現場や土木工事の現場です。学歴や年齢は問われず、資格をきちんと取れば長く働き続けることが可能です。今回の特別教育の場合は、「整地・運搬・積込み用」及び「掘削用」の重機の資格に限りますので本格的に重機オペレーターを目指すなら他にも車両系の特別教育や技能講習の受講が必要になります。また、現場によって扱う重機は変わってきます。例えば、土木現場では主にホイール式油圧ショベルやバックホーを運転する人を指すようです。バックホーを自走する場合は、別途大型特殊免許が必要になります。また、重機オペレーターとして活躍できる現場は以下のような場所があります。

 

・解体、土木、舗装会社

・運送会社(大型ダンプ)

・構内作業プラントや砂利、土などの建築資材を販売している業者

・重機オペレーター専門の建築会社

・独立した重機オペレーター

 

こうした現場に作業員として入社すれば、特別教育を受ける機会も得られますし、経験も積めます。これらの中でも重機作業の割合が多いのは解体作業になります。こういった場合は、未経験でも手厚く教育してもらえる会社かどうか事前にしっかり情報を集めたいところですね。ちなみに、重機オペレーターの収入は、一般的に日給1~2万円となり、年収にすると300~600万円程度になります。その現場や、地域によっても変わってきますのでこの辺りもしっかり調べたいところです。

こちらの動画では重機オペレーターについてわかりやすく紹介してくれているので、是非ご覧になってみてください!

 

3㌧以上の車両系建設機械は技能講習を受けよう

ここまで紹介した特別教育は、3㌧未満の小型車両系建設機械のみの取り扱いになります。このため、3㌧以上の車両系建設機械を操作したい場合は技能講習を受ける必要があります。この技能講習についても触れておこうと思います。この技能講習は、既に取得している資格によって受講内容が変わってきますので、自分がどのような資格を持っているのかと照らし合わせて申し込む必要があります。

 

車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習の内容

 

<学科>

・走行に関する装置の構造および取扱いの方法に関する知識( 4時間)

・作業に関する装置の構造、取扱いおよび作業方法に関する知識 (5時間)

・運転に必要な一般的事項に関する知識(3時間)

・関係法令(1時間)

 

<実技>

・走行の操作 (20時間)

・作業のための装置の操作( 5時間)

 

学科系13時間、実技25時間程度の合計38時間が基本的な受講内容になります。これに、既にお持ちの資格があれば学科が一部免除されるなどの免除措置があります。技能講習ですので、受講修了後には修了試験があり、これに合格することで修了と認められます。費用は4.5~10万円程度で、既にお持ちの資格によって免除される項目が多いほど安くなります。

 

まとめ

今回は、車両系建設機械の特別教育と技能講習についてご紹介しました。憧れの重機オペレーターに一歩近づけるこれらの講習は非常に魅力的ですね!「整地・運搬・積込み用」及び「掘削用」以外の車両系建設機械の資格についてはまた別の機会に詳しくご紹介できたらと思います。

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