草刈り機の使用も講習が必要?刈払機取り扱い作業者の安全衛生教育とは!

草刈り機ってどんなもの?

草刈り機と言えば、刃先が回転して草を刈る道具ですよね。実は、草刈機(くさかりき)と呼んだり刈払機(かりはらいき)と呼んだり種類によって呼び名が変わる場合もあるようです。草刈機は、主に柔らかい草が対象で、肩から掛けるタイプが主流のようです。庭や道路わきの雑草などを刈り取るのに適しています。刈払機は細い木も刈ることができるものを一般的にそう呼びます。刈払機は竹谷機などの固い植物も切断できるので、農業や林業などで使用するのに適しています。ガソリンで動くものと、電気で動くものにタイプが分かれます。しかしこの分類は正確にそう定められているものではありません。全く同義で記載されたり使われたりすることもありますので、草刈り機も刈払機も同じように草を刈るために使われるという認識でよいでしょう。

 

草刈り機を使う仕事とは

さて、草刈り機は一般家庭でも使いますので、目にしたことのある人は多いと思いますが、この道具を使ってする仕事にはどんなものがあるのでしょうか。

・農地の雑草刈り

・山林の下草刈り

・造園

・道路沿いの保守管理

・公園や河川敷の草刈り

・学校の草刈り

 

 

 

当然草刈りに使うことが圧倒的に多いですが、動力や刈刃の種類によっては、小枝や直径10cm程度の雑木や竹をも切ることができます。山林では笹が多いため、笹を刈り取るのに特化した専用の刃が販売されているほどです。

 

搭乗式草刈機

草刈り機と言えば、手で持って使うタイプを想像しますよね。これの他に搭乗式の草刈り機があるのをご存知ですか?

先程、刈払機のところで紹介したような草刈り機にあたります。

こうした搭乗式の草刈り機は手で持つタイプの草刈り機よりも安全面や体力面でのメリットがあります。

 

草刈り機と芝刈機の違い

草刈り機の他に芝刈機というものも存在します。これらは一体何が違うのでしょうか。

 

草刈り機⇒雑草を短く切る目的

芝刈り機⇒芝生を短く切り、整える目的。

 

これらの機械には見た目にも大きな違いがあります。芝刈り機は台車のように押して使うタイプが多く、草刈機のように刃がむき出しになっていないので、怪我をする確率が低くなります。雑草を短くするだけの目的なら草刈機を使いますが、見栄えを整えるためには芝刈機を使います。

 

草刈り機って誰でも使えるんじゃないの?

ここまで、草刈機・刈払機・芝刈り機の違いについて触れてきました。さて、こうした草刈り機を使用して業務に従事する際には特別な資格が必要なことはご存知ですか。どこまでが対象の範囲なのか詳しく見ていきましょう。

 

刈払機取扱作業者とは?

刈払機を使った作業に従事する者を、刈払取扱作業者と呼びます。刈払機取扱作業車に対する振動障害を防止することなどを目的として、従事者は安全衛生教育を受講する必要があります。ただし、これはこの作業の従事者に対する教育であり、個人が個人の範囲でこれを使用する場合は受講の必要はありません。しかし、機械の点検や整備方法など安全に関する知識を学ぶことができる場なので、受講が望ましいとされています。

 

振動障害とは

振動障害とは、チェーンソーや刈払機などの振動する工具の使用によって、手指などの抹消循環障害・抹消神経障害・運動器障害の三つの障害の総称を示します。症状としては、手や腕の感覚のマヒや関節痛、握力の低下やレイノー現象などがあります。残念ながら根本的な治療がないため、温熱療法や運動療法、マッサージなどで様子を見て、薬物療法などをおこなっていきます。このため、振動障害に罹患しないように予防することが第一となります。振動作業にばかり従事しないよう労働日や労働時間を設定するなどして一人が振動工具を使い続けるような状況にならないよう配慮が必要になります。

 

刈払機取扱作業者安全衛生教育

講習内容は以下の通りです。

<科目>

・刈払機に関する知識(1時間)

・刈払機を使用する作業に関する知識(1時間)

・刈払機の点検及び整備に関する知識(1時間)

・振動障害及びその予防に関する知識(1時間)

・関係法令(1時間)

 

<実技>

・刈払機の作業等(1時間)

 

科目計5時間実技1時間で、合計6時間程度の講習となります。費用は1万円前後となっています。

外観構造の分類によって、

・Uハンドル肩掛け式

・ツーグリップ肩掛け式

・背負い式

などがありますが、これらに分類される刈払機を使う場合はこの講習を受講する必要があります。台車式の芝刈り機などはこれに当てはまりません。

 

まとめ

草刈り機(刈払機)を利用した業務に従事する場合、自分がどういった草刈り機(刈払機)を使用するのか把握して、安全衛生教育を受ける必要があるか確認する必要があります。また、個人が個人の範囲で草刈り機(刈払機)を使用する際にも、安全のため極力講習を受ける方が望ましいでしょう。

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