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碍子の読み方は「がいし」が正解です
こんにちは、今回の記事では電柱や鉄塔などの固定に使用されている碍子という器具についてお話していいたいと思います。
碍子と言うと普通に生活していると、使うことのない器具ですので聞いたこともない方も多以下と思いますが、身近なところでたくさん使われているのでこの記事を読んだあとで探してみてください。
碍子は陶器でできている白い器具で、電線などを支える電柱や鉄塔などの固定するときに使用されている器具ですので、送電線は碍子によって支えられていると言っても過言ではないでしょう。
もちろん碍子のみで支えているわけではありませんが、必須な器具だと言うことを知ってもらえたらと思います。
本記事では碍子の仕組みや種類などを含め、詳しくご紹介していきたいと思います。
碍子の仕組み
碍子というのは先程もお伝えしたとおり、電柱や鉄塔を支える支線と呼ばれるワイヤーに取り付けられている白い玉のような物体のことをいいます。
この碍子によって電気を絶縁することで、外部に電力が漏れ出すことを防ぎ効率よく電気を送電することができるのです。
碍子の材質は主に3種類のものがあり、それぞれ
・磁器
・ガラス
・合成樹脂
となっており、それぞれ用途によって使い分けられます。
その中でも磁器の碍子は絶縁能力と強度の両方が非常に優れているため、一番多く普及している物となっています。
ガラスの特徴としては、磁器と比べると強度はかなり低いのですが、熱や衝撃の面で磁器よりも優れているところもあり、場所によって採用されています。
強度上の問題で大型の製品は作ることが難しいので、その場合は強化ガラスを使用するなどの対応が必要となってきます。
一つの価格としては強化ガラスを使うと値段も上がってしまいますね。
最後に合成樹脂の特徴ですが、こちらの碍子は軽量で衝撃に強いのが魅力です。
磁器もガラスもイメージしてもらえるとわかりますが、強い衝撃が加わると割れてしまいます。
合成樹脂なら樹脂なので衝撃には一番強く耐えることができます。
碍子の製造方法
碍子は陶器ですので、焼き物の材料と同じものが使用されています。
長石、珪石、粘土、陶石などが主に使用されています。
碍子は使用の目的から非常に高い性能を持つものを作らなくてはいけないこともあります。
そういったときには天草陶石や酸化アルミニウムなどを活用して、特殊な碍子を作ることもあります。
原料となるものを全て粉末にして材料を泥のようにして固めます。
それらを登記と同じように焼き上げることで、碍子は完成します。
ガラス製や合成樹脂の場合は、またそれぞれに作り方違っております。
碍子の特徴
碍子の特徴として絶縁性と強度を兼ね備えているというところがポイントになります。
しかし、落雷などの大きな電圧にも対処するためには、複数の碍子を重ねて使用する必要があります。
1つの碍子だけでは絶縁しきれないからです。
絶縁性を確保するためにはおよそ数十個の碍子を重ねて使用するので、強度もしっかりないと持ちません。
更に碍子を取り付けるところは基本的に屋外ですので、常に日光や雨風、温度変化にさらされ続けていることになります。
劣化がしやすい環境ではあるので、そんな環境でも耐えられる仕様となっています。
碍子の種類
碍子にはいくつもの種類があって用途ごとに使い分けられます。
ここではその種類と簡単な説明をしていきたいと思います。
ピン碍子
金属の棒の上に傘状に絶縁体の磁器を組み合わせたものです。
絶縁体の上部に溝があり、その溝にバインド線と言う紐が巻かれています。
絶縁体が1枚のものを一重ピン碍子、2層以上になっているものを多層ピン碍子といいます。
懸垂碍子
傘状の磁器の上下に連結用金具がセメントによってつけられているものです。
たくさんの碍子を連結して使用することが多いです。
長幹碍子
中実状の磁器の上下に連結用の金具が接着されています。
用途に応じて複数をつなげて使用することが多いです。
形状の特徴で劣化しにくくなっています。
ラインポスト碍子
多数のひだがついた円柱状の絶縁体の片方に電線支持用のクランプが付いていて、もう片方には固定用の金具がついています。
用途としてはピン碍子と同じように使用されますが、多層ピン碍子と違って、接着したところのないものなので信頼性が高くなっています。
ステーションポスト碍子
多数のひだがついた円柱状の絶縁体の両端に連結用の支持金具が取り付けられています。
支持碍子の一つで、複数を積み重ねて使用することもできる碍子です。
碍子まとめ
碍子は電線に流れる電流が他のところに流れ出さないようにする絶縁の役割と電柱や送電用の鉄塔を支えるために使用される必要不可欠な器具となっています。
碍子がなければ、安全に電気を送ることができなくなりますので、そのような物があるということだけでも覚えおいてください。
たまに鉄塔などを見かけることがあったら白い陶器のようなものがないか探してみるのもいいかもしれません。