照明器具の寿命はどれくらい?電球だけじゃなく本体も劣化する
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照明器具の劣化は電球だけじゃない
こんにちは、今回の記事では皆さんがよく使用する照明器具の寿命についてお話をしていきたいと思います。
照明器具を取り付ける側の仕事をしておりますと当たり前に思っていることでも、一般的には知られていない照明器具の中身についてお伝えできればと思っております。
みなさんのおうちにある照明器具も実はそろそろ交換しないといけない時期になっているかもしれませんので、本記事を読んでいただき、買えた方が良さそうでしたら、ぜひご検討いただければと思います。
照明器具の劣化
照明器具の劣化というと、真っ先に思い浮かぶのは電球の劣化です。
電球は新しいものに交換すれば、また明るい状態に戻るので元に戻った印象を持つのですが、実際のところ照明器具本体には内部に安定器があるためこちらの劣化については、本体を交換する以外に修復することはできません。
また、使用環境にもよりますが、照明器具には長年少しずつほこりなどが溜まっていくのでそういったものの影響で内部の配線が劣化していくこともあります。
長年使用していると、電球を替えてもつかなくなったりしますので、そこが照明器具の寿命といえるでしょう。
電球類の寿命はどれくらい?
照明器具の電球といってもその種類は様々あります。
具体的には、以下のものとなります。
・白熱電球
平均2,000時間程度
寿命をむかえると中身のフィラメントと呼ばれる糸のようなものが切れて点灯しなくなる
そのため、寿命をむかえることを切れたというのです。
・蛍光灯、HID灯
平均9,000時間程度
蛍光灯については点灯しなくなることも寿命ではありますが、上記の時間はもともとの明るさの70%以下になるまでの時間をいいます。
安定期の劣化については、見た目ではあまり良くわからないことが多いがキーンと振動音がしていたり、熱くなったりしていると壊れてきている可能性が十分にあります。
・Hf蛍光灯、高圧ナトリウムランプ
平均22,000時間程度
こちらもなかなか劣化してきているのは判断が難しいが、点灯時間が上記の平均を超えてくる様になると基本的に劣化がかなり進んできているので、点検などを行うことをおすすめします。
いろいろと照明器具にも種類がありますが、それぞれに寿命を迎える期間というのはおおよそ決まっております。
少しでも長持ちさせられるように使い方や点検は行うようにしましょう。
どのようにして照明器具を長持ちさせるか
照明器具を少しでも長く使い続けるためには、やはり日頃のメンテナンスが必要になっていきます。
照明器具をメンテナンスする際には、必ず電源を落としてから作業を行うようにしましょう。
電気が通電している状態で作業をして感電してしまうと死につながるので絶対やってはいけません。
また、照明器具自体が通電しているとかなり熱くなっていることも多いため、やけどをしないようにするためにも電源は切りましょう。
まずは簡単にできる清掃から始めます。
ホコリ等が通電部についてくると加熱の原因となり、最悪の場合燃えてしまうためきれいにしておきましょう。
水分を含んだ布で拭くとそれも異常の原因になってしまうので、拭くときは乾燥した布で拭きましょう。
どうしても汚れが落ちない場合は固く絞って水分を極力なくした布であれば、いいと思います。
照明器具本体の劣化具合を見よう
照明器具本体を見てみると、塗装がはがれていたり、腐食してさびていたりしているところがあるかもしれません。
そういったさびについては、そのままにしておくと内部にまで進行していくので、補修のために簡単に再塗装をするなどしておくと少しは長持ちするはずです。
安定器の劣化具合を見よう
安定器は外観ではなかなか劣化はわからないものの、古くなってきたものについてはおかしな音がしたり、発熱やそれに伴うにおいがすることがあります。
実際に確認してみて、気になる点がなければ問題ないとみてよいでしょう。
安定器については、特にメンテナンスすることができないのですが、そのほかの部位よりも長持ちするので安定器がダメになったら照明器具自体が交換すべき時期となります。
照明器具は早めの買い替えを
照明器具は日々使っているものですので、どれだけ丁寧に使っていても劣化していくのは避けられません。
古くなったものをまだ使えるからとそのまま使うのも良いかもしれませんが、新しい照明器具はひと昔前のものよりも断然良い性能を持っており、日々の消費電力は大きく違ってきます。
そのため、新しいものに買い替えても、ある程度の期間たってしまえば電気代の差額だけでその差が埋まってくるのです。
日々のメンテナンスも大切ですが、普段しようしているものの電気代など、省エネ性能なども気にして壊れる前に買い替えるというのはとても賢い選択だと思います。
まとめ
照明器具は日々少しずつ劣化していきます。そのまま放置して急に使えなくなった時に困らないように事前に対策をしておくといいでしょう。
使用頻度の高い電気設備ですので、初期コストだけでなくランニングコストも合わせて考えると良いですね。