水道っていつから使われているの?水道の歴史についてご紹介します!

わたしたちが生きていくために欠かせない水を各家庭に配水する水道設備。この設備は一体、いつ頃作られたものなのでしょうか?今回は、水道の歴史についてご紹介していこうと思います。

水道とは何か

そもそも水道とは一体何なのでしょうか。水道法では、水道の定義が定められています。第3条には、「水を人の飲用に適する水として供給する施設の総体(臨時の施設を除く)」と記載されています。ですから、この場合は飲める水の供給なので下水道はまた別ということになります。このため、下水道に関しては下水道法という別の法律があるので、この定めに従います。

現在使われている水道のしくみは、明治20年頃に普及し始めたものです。そのしくみは近代水道と呼ばれます。基本的には、圧送と呼ばれる送水方法と常時給水の機能、そしてろ過浄水の技術が使われているのが、近代水道の特徴となっています。この水道の送水方法は、ポンプの発明によって可能となりました。これ以前は、例えば高低差を利用した自然流下の作用を用いた用水路などが一般的で、場所によっては常時給水などが難しいなど、今と比べると大変不便なものでありました。このため、飲料用の水としては広く井戸が用いられていました。

水道の起源はいつごろになるのでしょうか?世界と日本、それぞれの水道の歴史について見ていきましょう。

 

世界の水道

世界史上の水道のはじまりは、かの有名なモヘンジョダロであると言われています。モヘンジョダロとは、インダス文明の都市遺跡のことです。この遺跡には、大浴場の跡なども残されており、発達した文明の様子がうかがえます。時期としては、紀元前2500年ごろから紀元前1800年ごろに栄えたとされており、実はこの都市の衰退の原因は大規模な洪水だったのではないかというのが、最近わかってきたことです。場所は、現在のパキスタンの中にあります。

モヘンジョダロの水道施設は、井戸穴を垂直に掘り、その水を各家庭に給水できるような設備が整えられていました。下水に関しても、水洗トイレのような設備が既に配備されていたと考えられています。このため、紀元前にもかかわらず上下水道の技術がかなり発展していたことがうかがえます。

その後1500年後に、古代ローマ帝国で上下水道が建築されることとなります。ちなみに、古代ローマ水道として残されている最古のものは、アッピア水道と呼ばれるものです。この水道技術が、古代ローマ帝国の繁栄を支えていたと言っても過言ではありません。

 

日本の水道

一方で、日本ではいつごろから水道が使われるようになったのでしょうか。近代水道は明治20年ごろから普及し始めたとお伝えしましたが、日本で最古の水道の記録としては小田原早川上水であるという説があります。この水道は、北条氏康によって建築されたとされています。ですから、年代で言うと1550年頃になるでしょうか。この水道で運ばれた水は、飲料水として用いるために炭や砂などを使ってろ過をしていたとされています。こうして、日本の水道は少しずつですが広まっていきました。江戸時代になると、江戸市中に水道管が張り巡らされるようになります。と言っても、当時の水道管は木製で、今のような塩ビ管などとは大きく違います。浄水施設などはなく、飲料できる水源から水を引くことで、人々の生活に潤いを与えていました。

産業革命と近代水道

1800年代に入ると、産業革命を受けてヨーロッパで近代水道の技術が発達し始めました。上水道とともに、下水道の整備も進められることで、都市の衛生化が叶い、当時の流行り病(コレラや腸チフスなど)の対策にもつながりました。

日本での近代水道は、1887年に導入された横浜水道が最初だとされています。実は、鎖国下にあった日本の開国後、外国人の流入と共に流行り病も持ち込まれるようになったのです。こうした病気対策もあり、水道の整備がどんどん進められるようになります。

こうした水道の整備は、病気の流行対策につながるだけでなく、大きな消防効果ももたらすこととなります。水道の発展とともに人々の生活レベルは向上していったのです。

 

水道法の歴史

さて、水道の話をする際に必ず出てくる法律である「水道法」ですが、これは1957年に制定されました。実はこの改正が最近行われています。この改正は様々な物議をかもしましたが、内容は次のようなものです。これまで、水道事業は基本的に公共事業とされてきました。しかしその中で、実は下水道に関してはある特定の地域で民営化され、実施されてきたのです。これに対し、2019年の改正によって上水道も管理・運営を民間企業ができるようにしました。(官民連携今セッション方式と言います。)

これの何が問題かというと、管理する会社によって水道料金に違いが出る中で、民間企業の競争が起こり、上質な水道設備の維持が疎かなになるのではないかということです。また、水道は生活に欠かせないものであるにも関わらず、競争や時勢によって水道料金が跳ね上がった時、生活が困窮してしまうというリスクもあるのです。しかし、この改正は2019年10月1日に既に施行されており、これからどうなっていくのかよく観察しておく必要があります。

 

まとめ

今回は、現在使われている水道設備の普及に至るまでの歴史と、水道法についてご説明しました。人々の暮らしを支える水道に関する仕事は、非常に尊いものですね。是非、これを機に水道に興味を持っていただければ幸いです!

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