有害物質に関わる、特定化学物質及び四アレキル鉛等作業主任者技能講習とは何か

特定化学物質及び四アレキル鉛等作業主任者技能講習とは

特定化学物質や四アレキル鉛による汚染から、労働者の健康を守るために、作業主任者を設置するように定められています。2006年の制度改正によって、有害物質に関わる講習は整理されています。今回ご紹介していく、特定化学物質及び四アレキル鉛等作業主任者技能講習では、特定化学物質作業主任者と四アルキル鉛等作業主任者のいずれにも選任されることができる資格を取得できます。以前は、別々の講習で取得が必要だったので、利便性が上がっています。また、この制度改正によって、石綿作業主任者は別の技能講習を受けることによって選任されることが可能となります。

 

四アルキル鉛とは何か

テトラエチル鉛・エチルトリメチル鉛・ジエチルジメチル鉛・テトラメチル鉛と合わせて、四アルキル鉛と呼ばれます。無色の液体で、特異臭を放ちます。揮発性で可燃性という性質もあり、非常に毒性も高いので毒物及び劇物取締法において、用途が規制されています。日本では、石油精製業者によるガソリンへの混入のみが認められており、自動車用のガソリンへの混入は禁止されています。このため、国内で取扱う場合は、航空ガソリン用アンチノック剤として輸入されています。

四アルキル鉛は吸収性が高い上に、毒性も強いので、約1cc程度の摂取で死に至ります。

 

四アルキル鉛等取扱作業者の仕事

先述した通り、四アルキル鉛の取扱いは国内では非常に限定的なので、関わる業務も限定されています。

 

・四アルキル鉛等を製造する業務

・四アルキル鉛等をガソリンに混入する業務

・上記作業に関わる機械などの修理

・四アルキル鉛に汚染されたタンクなどの内部作業

・四アルキル鉛が含有する残債物やドラム缶などを取扱う業務

・四アルキル鉛の研究に関わる業務

・四アルキル鉛の汚染を除去する業務

 

以上に関わる仕事です。こうした業務に関わる工場の求人では、技能講習で取得した資格の所持によって待遇が変わりますので、取得しておいた方がいい場合があります。また、同時に特定化学物質作業主任者の資格も取得できるので、こちらが必要になる場合も受講は有効ですね。

上記の業務も含みますが、更に詳しく業務内容を見ていくと下記のようになります。

 

・化学製品工場における機械オペレーター

・製品や原料の積み下ろし作業

・機械や業務の点検作業

 

このように見ると、化学物質と言えども非常に身近な仕事であるように感じますね。

 

特定化学物質及び四アレキル鉛等作業主任者技能講習の内容

 

<学科>

・健康障害及びその予防措置に関する知識(4時間)

・作業環境の改善方法に関する知識(4時間)

・保護具に関する知識(2時間)

・関係法令(2時間)

・修了試験

 

学科12時間の受講の後、修了試験に合格することで資格を取得できます。費用は12000円程度となっています。

 

特定化学物質とはなにか

特定化学物質とは、労働者がそれに関わる際に健康被害を発生させる可能性が高い物質のことを指します。日本では、第1類から第3類までを指定しており、第1類の特定化学物質は厚生労働省の許可がないと製造できません。

 

<第1類>

非常に有害性が高い化学物質

例:ジクロルベンジジン塩素化ビフェニルジアニシジンベリリウムなど

 

<第2類>

有害性が高い化学物質(第1類ほどではない)

例:アクリルアミドアルキル水銀化合物エチルベンゼン塩化ビニル塩素カドミウムクロロホルムコバルトコールタールシアン化ナトリウムヒ素マゼンタ硫化水素など

 

<第3類>

大量に漏れ出すと急性中毒を起こす化学物質

例:アンモニア一酸化炭素塩化水素硝酸二酸化硫黄フェノールホスゲン硫酸

 

こうした物質に関わる作業に従事する労働者の健康を守るためには、特定化学物質作業者の選任が義務付けられています。

 

特定化学物質作業主任者の仕事内容とは

特定化学物質に関わる作業を行なう職場での主任者の仕事には下記のようなものがあります。

 

・労働者が化学物質に汚染されないように、作業方法の指示や指導を行なう。

・作業に使用する保護具の使用状況を管理する。

・労働者を健康被害から守るための予防装置を1ヶ月を超えない範囲で点検する。

作業主任者なのに受講資格がない!

技能講習の場合は大抵、受講するためにその業務に関わる経験年数が必要である場合が多いですが、特定化学物質及び四アレキル鉛等作業主任者技能講習の場合は、基本的に誰でも受講することができます。このため、転職や就職の際には非常に取りやすくかつ有利になる資格です。

 

まとめ

今回は、有害物質に関わる資格の中でも、特定化学物質及び四アレキル鉛等作業主任者技能講習について詳しくお伝えしました。化学が好きな方や化学製品に関わりたい方は、いずれ必要となる資格となりますので、これを機会にしっかり覚えておきましょう。

 

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