弱電・強電は専門用語
こんちには、今回の記事では電気工事の中でも実は種類分けされている弱電工事と強電工事についてお話していきたいと思います。
読んで字のとおりですが、弱電は電気が弱いので電圧が低く、強電は強いので電圧が高いです。
それぞれどのようなところに使われているか、くわしくお話していきたいと思います。
強電工事って何?
先ほども書いたとおり、強電は弱電よりも電圧が高くなります。
工事の項目としては
・発電機設備
・照明設備
・空調設備
・コンセント
・エレベーター
・避雷設備
などが強電設備にあたります。
一般的な電気工作物では100V以上のものを強電という認識を持っている方もいますが、実際には48Vを超えると強電の扱いになって来ます。
でも、48Vという中途半端な電気設備はなかなか存在しないので、単純に境界として知っておいてもらえたらと思います。
強電はコンセントなどの100V程度のものから、受変電設備を始め発電設備など大きなものまで色々とあります。
厳密に言うと高圧・低圧といった区分もあるので受変電設備などは強電ではあるものの高圧の部類に入ったりします。
ややこしいので、とりあえず強電として覚えておいてもらえればOKです。
強電設備は電気をエネルギーとして使用することがほとんどです。
強電工事を行うのに必要な資格
目次
電気工事士
電気工事をする上で必須な資格
第一種と第二種の2種類があり、それぞれで作業できる範囲が違うので作業をするのであればぜひとも第一種の資格をとっておいてもらいたいです。
エネルギー管理士
電気消費量が特に多い工場におけるエネルギー使用量の監視や改善を指揮することのできる資格
取得すれば工場などで需要の多い資格でもあります。
電気工事施工管理技士
電気設備を施工管理する上であると嬉しい資格
特になくても施工管理自体はできますが、自分が主となって施工管理するには取っておかないと行けない資格でもあります。
資格には1級と2級があるのでできるのであれば1級を取りましょう。
合格率はそれほど低くはないので、簡単な部類です。
強電工事関係に携わりたいと考えている方は上記の資格取得を目指しましょう。
弱電工事とは?
弱電設備はほとんどが通信に使われる信号のための電気になります。
電圧としては48V以下のものを弱電設備といいます。
工事の項目としては
・LAN設備
・電話設
・インターホン設備
・テレビ共聴設備
・放送設備や映像設備
・防犯設備
などが弱電設備にあたります。
弱電は主に信号として使用されているため、外部からのノイズに気をつける必要があります。
ノイズについては、強電などに流れる電流によって引き起こされるので弱電工事をする際には強電設備との距離というのが重要になってくるのです。
そんな敏感な弱電工事を行う上で必要となってくる資格は強電工事とは違っているのです。
弱電工事を行うのに必要な資格
電気通信主任技術者
事業用電気通信設備の工事・維持・運用の監督をするのが「電気通信主任技術者」の仕事だということです。
一定規模以上の電気通信サービスを提供するには持っていなくてはいけない資格となります。
全員が持っている必要はないですが、誰か一人が持っていないといけないので、せっかくなので取っておくほうが良いでしょう。
総合無線通信士
総合無線通信士は、中でも船舶や陸上にある無線設備の操作などを行う資格になります。
総合無線通信士は第一級から第三級に分類されていて、等級によって担当する船舶や無線設備が変わってくるのです。
公益財団法人 日本無線協会ではこのように記してあります。
- 第一級総合無線通信士・・・無線通信業務全般を担い、国際航海を行う商船の通信業務や、陸上の無線局の無線設備の操作
- 第二級総合無線通信士・・・日本近海を航海する商船や中~大規模漁船の無線通信や、漁業用の無線局で無線設備の操作
- 第三級総合無線通信士・・・遠洋漁船の無線通信や、漁業用途の無線局における無線設備の操作
比較的難易度が高く、合格が難しい資格ではあります。
取得すると一般の設備の保守点検などの業務につくことができるので、仕事には困らないようです。
陸上無線通信士
電波法に定められる放送局などの全ての無線設備の技術操作及び設備管理を行うことができる技術者です。
陸上同士で電波を飛ばすものが扱えるようになる資格ですね。
最近では携帯電話の5Gなんかも有名になってきているので需要もそれなりにあります。
まとめ
弱電と強電については以上になります。
基本的には、
・弱電は通信の信号用の電気
・強電はエネルギーとしての電気
この様になっているため、それだけを覚えておいてもらえたらバッチリです。
強電と弱電の境界は48Vというのも合わせて覚えておきましょう。
それぞれに必要な資格はありますが、どちらも私達が日頃生活する上で必要不可欠な設備ですので、どちらの工事をするにあたっても不良の内容に施工管理をしなくてはなりませんね