建設DXって何?新時代を築く、建設業界のデジタル化に迫る!

建設DX

最近、建設業界では、「建設DX」という言葉をよく目にするようになってきました。これって一体何を指しているのでしょう?そして、建設DXによって何が変わっていくのでしょうか?今回は、建設

DXについてと、建設業界にもたらす変化についてお伝えしていきます。

 

コロナ禍の建設業界の実態って?

新型コロナウイルスが流行して、1年以上が経ちます。ワクチン接種の目処が立ったとはいえ、未だに流行は収まらず、従来の社会形態に様々な影響と変化をもたらしました。特に、社会人にとっては「働き方」が大きく変わった人もいるのではないでしょうか?そんな中、建設業界は一体どのような変化があったでしょう。

コロナが出始めの頃は、大きな工事の中止や延期が相次ぎましたが、今はもう作業を中断している現場はほとんどありません。正直言って、現場仕事については、それ以外の働き方を提案するのは難しいところがあります。全ての作業をロボットがやってくれるような時代では、まだないからです。一方で、デジタル化できるところはデジタル化していこうという動きが加速したようにも感じます。元々そういう動きはありましたが、他の業界に比べてなかなか浸透していなかった部分も多くあります。しかし、新型コロナウイルスの影響を受けて、その動きが加速しつつあるようです。その一つが、建設DXなのです。

 

建設DXって何?

さて、建設DXとは一体なんなのでしょうか?

DXとは、デジタルトランスフォーメーションのことを指します。まず、デジタルトランスフォーメーションの概念とは、「デジタル技術がすべての人々の生活を、あらゆる面でより良い方向に変化させる」というものです。これは2004年に、エリック・ストルターマン教授によって提唱されたものとなっています。要するに、色んな業界においてこれは使われる概念なのです。建設DXとは、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーションのことを指します。

 

建設DXによる革新

具体的に建設DXとはどんなものなのでしょうか。

建設DXは、あくまで現状抱える課題を解消していくための手段の一つです。例えば建設業界における大きな課題の一つとしての「人手不足」。これを解消するために建設DXと言えば、作業効率を上げるためのソフトやアプリの導入、これによって作業時間を短縮し一人の負担を減らす、あるいは現場作業を効率化する機械を導入することで、作業時間を短縮し作業にあたる人数を減らす、などが考えられます。建設業界の課題である人手不足や高齢化を鑑みると、少ない人数でかつ少ない作業時間で高品質なものを創り上げるというのが、究極の目標となるでしょう。なおかつ、体力を使わずに高齢の人でも難なく作業できる、というのは理想ですよね。きっと、今の日本だとどの業界もそうした理想が求められていると思います。これを現実にするためには、先ほども申し上げた通り、作業を効率化するためのソフトやアプリの開発・導入が必要となります。さらに、作業を楽にするための機械やパワースーツなどのツールの開発や導入も必要ですよね。こうした分野の競争が最近はどんどん盛り上がっているのも事実です。

 

 

日本の建設DXの現状

現段階で、日本の建設業界はどこまで進んでいるのでしょうか。オートデスクとIDC InfoBriefによる調査結果をもとに、検証していきます。

 

<調査の概要>

2020年にオートデスク株式会社が、アメリカの調査会社IDCと協力して行った建設DXに関するグローバル調査。欧米およびアジア太平洋地域の大手建設会社835社の内、建設プロフェッショナルを対象として、建設業界のDX成熟度と課題を調査した。なお、日本はこの内の50社となっている。

 

<建設DXの成熟度について>

今回の調査では、建設DXの成熟度を5段階で評価している。

 

・個人依存

・限定的導入

・標準基盤化

・定量的管理

・継続的革新

 

この内、個人依存・限定的導入を「初期段階」

標準基盤化を「中期段階」

定量的管理・継続的革新を「成熟段階」とする。

 

これらの前提を基に、データを集計した結果、日本の現状としては以下のようになっています。

画像出典:オートデスク

https://www.autodesk.co.jp/solutions/digital-transformation-for-construction

 

このように見ると、日本の建設業界では初期段階が一番多くの割合を占めていて、デジタル化が進んでいないように感じます。しかし、この結果を他の国々と比較すると、アジア太平洋地域では最も成熟段階の割合が高く、ドイツやアメリカと並んでおり、世界の中でも上位に位置しているのです。それだけ、世界的に建設業界のデジタル化が遅れていると捉えることもできます。

 

<オートデスクについて>

本調査を行ったオートデスクについて紹介しておきます。

有名なのは、Auto CADと呼ばれるCADソフトです。このような3D技術を使って、デザイン・設計・エンジニアリング・エンターテイメント向けソフトウェアを開発している会社となります。つまり、建設DXを支える分野を担う会社の一つなのです。本社はアメリカにあり、日本法人は「オートデスク株式会社」となっています。

 

オートデスク:https://www.autodesk.co.jp/

 

建設業界の仕事は現場だけじゃない!

さて、このように建設DXに迫っていくと、建設業界に関わる仕事は最早現場に留まらないことがわかると思います。現場で技術を磨き、知識を深めて資格を取っていくというタイプの仕事の他に、現場ではなく建設業界のデジタル化に関わる仕事に就くというのも、また建設業界を担っていくことにつながります。例えば、オートデスクのように、建設DXを促進するためにソフトやアプリの開発に関わるエンジニアもそうですし、そうしたものの広報や営業職もあります。このように、建設業界に関わる仕事というのは、建設DXの促進によってどんどん広がっていくのです。現場での力仕事は向いていないが、建設業界に関わりたいと考えている人にとっては、朗報かもしれませんね。

 

まとめ

建設業界が抱える課題の解消と、新型コロナによる社会変化に伴って求められる建設業界の変化。これらを実現するのが、建設DXという概念です。最近は、建設DXに向けた商品やサービスの開発競争が盛り上がっていて、多くの物が生まれています。今度は、それを使う側の意識や組織改革が必要となってきます。特に現場への導入は、経済的な面もそうですが当事者たちの理解と新たな知識や技術の習得が必要となりますよね。建設業界は最早、元気な体一つでできる仕事ではなくなりつつあるのです。業界を上げての革新が、今求められています。

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