建設業界に広まるコロナショック|相次ぐ現場閉鎖の影響とは

新型コロナウイルスの影響が大きい
こんにちは、今回の記事では今現在、猛威を振るっている新型コロナウイルスによってさまざまな現場が閉鎖になってきているのでその現状についてお話していきたいと思います。
今では全国的に自粛ムードが蔓延していて、普通に仕事をするだけでも厳しい状態が続いています。
現場ではどういった環境下にあり、どのようにして対応していくかについても検討がされています。
結論としてですが、現在は現場は閉鎖となっているため、仕事がなくなっている状態ですが、その影響がどれほどあるかについてもお話していきたいと思います。
工事現場は3密?
工事現場というと広いところで、なおかつ通気性がいいところでそれぞれが仕事をしているようなイメージがある方も多くいるとは思います。
実際のところですが、現場内ではそれほど人が密接して仕事をするようなことは少ないですし、それに対してわざわざ対策を講じるほどでもないと私は思っています。
ですが、一番気を付けなくてはいけないのが、現場の会議室であったり、休憩所などだと私は思っています。
工事現場の事務所というのは所詮、仮で作られたコンテナの事務所なので、基本的にとにかく狭いというのがほとんどです。
そんな中に多くの作業委の方が集まって打ち合わせを行ったりしているので、とても危険なエリアになってしまっていると言わざるをえません。
作業員自体がそれぞれ、距離を取って休憩しようとしていたりするのですが、それでも数が多いと対応はしきれませんよね
そういった中での不安というのは、少なからずあったと思います。
人手が足りないときなんかは、いろいろな地域から人もやってくるため、どこからコロナウイルスが入ってきてもおかしくない状態でした。
なので、工事現場の事務所や休憩室は紛れもない3密地帯となっていたのです。
工事は止められるのか
そういった事態の中で、実際に工事を止めるというように踏み切った施主やゼネコンなどは苦肉の判断だと思いますが、よく決断されたと思いました。
工事というと当然ながら竣工の時期が決まっており、それからの予定もびっしり詰まっていて、そこが遅れるということはその会社の経営に直接ダメージが行くことになるので、なかなかその判断をするまでには多くの苦悩があったかと思われます。
多くの損失が必ず発生することを考慮してでも止めたというのは、英断と思います。
施主としてもそれなりの経営の痛手は追っているのですが、当然ながら工事を請け負っているゼネコン、その下で働く下請けの方がも全員がお金の支払いを受けることができなくなるので、工事が止まったことにより困っている会社は数えきれないくらいあると思います。
止まっているとは言え、契約はしているのでその間に別の工事を引き受けてしまっては、いざ再開するときに戻ってこれなくなることになるとそれはそれで非常にまずい状況です。
かといって、工事が止まっている状態のままでいると収入がないため、会社としてはその期間の分の費用はそのまま赤字になっていきます。
経済全体にも大きな影響が出ているのはこういった色んな所が止まってしまうことに連動して起こっていますね
下請け業者への支払いのしくみ
工事全体の受注金額というのはお客様である施主からいただく金額になります。
施主からお金をいただくときにはある程度段階を踏んで支払ってもらうことがほとんどです。
工事が終わってから全額といった感じの支払い方はしないのですね
それはなぜかというと、工事を行っている会社はその間、自分の会社の資金で人件費を払って作業員を確保し、工事に必要な材料なども自分の会社から捻出しなくてはなりません。
それら全てが終わってからの支払いであれば、持たない会社も実は出てくることがあります。
そのため、お客様から受け取るお金も段階的にもらうのと同様に、ゼネコンは下請けに支払うお金については工事の進捗に合わせて支払っていくのが通常です。
これを出来高払いというように言います。
文字通りできたところまでの費用を支払ってくれると言う仕組みになっています。
工事が止まってしまうと、当然ながら工事が進まないのでこの出来高払いでやっている会社の支払いがなくなります。
会社としての収入がなくなるので、その会社は従業員などに支払う給料もなくなってきますし、手形で払っているものの支払いなどもあったりするとそれらもあとからかかってきてしまうので、どんどん会社のお金がなくなってしまいます。
この調子で行けば、小さい会社なんてすぐ倒産してしまいますね。
まとめ
最近発令された緊急事態宣言によって、全国的に工事を止める流れが出てきています。
大手ゼネコンである、西松建設、大林組、清水建設、大成建設、竹中工務店などのスーパーゼネコンなどもGWまでの工事の停止を決定するなど大きな判断に踏み切りました。
この決断が今度どのような流れになってくるかはしっかり見ておきたいと思います。





