現場の工事は予定通り進まない
こんにちは、今回の記事では施工管理をしていく上で大切な工程の管理についてお話ししていきたいと思います。
工程管理とは計画した工程表通りに工事を進めて、完成予定日までに工事を完了し、施主に建物を引き渡せるようにするということになります。
いわゆるスケジュール管理なのですが、多くの人が絡み合う現場の中では予定通りにいかないことが当たり前です。
その都度、調整を進めてスケジュールを変更していくしかありません。
特に納品までに時間のかかる設備や特注の材料などを発注するのを忘れていると取り返しのつかないことになります。
そうしたことが起こらないように日々の管理をきちんとしていきましょう。
工程の遅れとは
工程が送れるということは、予定していたとおりに工事が進まないことですね。
施工管理をする上で工程表というのは各業者がそれぞれどれくらいの作業日数がかかるのかを出していって、それをうまくスケジュールに当てはめるだけでいいのですが、当然ながら時間が足りないことがあります。
現場では前の工程の業者が終わってから次の業者の作業を入れることが普通ですが、こうした時間がない場合というのは、同時に作業をしてもらったりして時間を短縮する必要があります。
こうした予定をあらかじめきちんと決めておかないと、作業員を手配することができなくなっていきます。
作業員の方も仕事がないと困るので、いくつもの仕事を並行して請け負っていることもあるので、他の予定とバッティングすると来てくれないこともあります。
そういうことが起こると、徐々にすべての工程が遅れていってしまいますので、最終的にはどこかにしわ寄せが来てしまい、結局、休日返上で仕事をしたり、夜間で仕事を進めるしかなくなったりします。
一度遅れてしまった工程を戻せなくなるとあとは負の循環に陥ってしまい、取り返しがつかなくなってしまうのです。
工期が遅れてくると
施工管理をしていると工事が遅れてくると、何かしらの対策を取らなくてはいけません。
そのままの状態で放置していると予定通りに竣工することができなくて、請負金額についても減額をさせられることにもなりかねません。
そうしたときには作業員の人数を増やすように手配したり、予定していた工程で他の業種の方と同時に作業を進めてもらうことで遅れを取り返したりするのが一般的な対応と言えるでしょう。
しかし、工事が遅れてくると急いで作業をすることを強いられるため現場の環境が悪くなっていきます。
様々な業者の方が自分たちの仕事を早く終わらせたいという気持ちが強くなり、余裕がなくなっていきます。
同時に作業をすることになっても、お互いがお互いを邪魔だと思いながら作業をしたりしていると大きなトラブルに発展しかねません。
更に工事を余裕なく詰め込むということは、その工事に必要な材料なども同時に現場に入れることになります。
スペースに余裕がない現場だった場合、資材置き場の取り合いとなってそちらでもトラブルの原因となっていきます。
こうしたことが重なると、早く作業は進めたとしても施工の品質が悪くなることが起こってしまいます。
そうした現場の環境にならないように、工程には細心の注意を持って調整をしておく必要がありますね。
工事が予定通り終わらなかったとき
工事が予定通り終わらなかったら、多くの影響が出てきてしまいます。
まず一番大きな影響は施主への建物の引き渡しが遅れるというところにあります。
施主も建物の引き渡しを受けてその後の準備をしています。
企業などであれば、建物引き渡し後すぐに設備を搬入するということも当然ありえます。
施主の予定に影響を与えてしまうと、補償問題に発展することもあり、工事の予算に直接影響が出てきてしまうこともありますし、何より会社としての信用がなくなってしまいます。
工期の遅れを取り戻すとなると、多くの作業員を追加で投入したり、作業員の方への人件費を多めに出さないと仕事をしに来てくれなくなったりと、予算の面でもかなりのマイナスを受けてしまうことになります。
せっかく工事を完了させても赤字なんて状況はがっかりしますよね。
そして何よりも辛いのが、精神的にも体力的にもストレスがものすごいということです。
工事の遅れを取り戻すためには、必死に仕事を進めることを強要されてしまいます。
体力的にも厳しいですが、工期の遅れを何とかするように周りからの圧力も大きくなってきますので精神的にもかなり追いやられてしまうのです。
工期の遅れまとめ
工期が遅れてしまうと何もかも悪い方向へ進んでいってしまいます。
それをもとに戻すのも相当の労力が必要になってきます。
工事現場の工程は少しずつ遅れていくものです、それを考慮した上で工程を調整したり、人員を調整するなどを日々行うようにしましょう。
時間に余裕を持って作業できることこそが全てにおいてうまくいく秘訣なのです。