工事が遅れてしまう原因はいろいろ
こんにちは、今回の記事では工事現場で工程が遅れてしまう要因やその対処法についてお話していきたいと思います。
施工管理をする中で、工程の管理というのは重要な仕事の一つです。
工程がうまく進まなくて、少しずつ遅れていってしまうと何もいいことはありません。
特に電気工事や設備工事の業者など建物を建てる上で最後まで仕事がある業種の人にとっては、工程が遅れても建物の引き渡しの時期は変わらないので、しわ寄せがすべてやって来ることになります。
非常に大変な思いをすることになるので、工事をすすめるときには急ぎ過ぎなくらいできる作業は前倒しでやっていく方がいいでしょう。
今回はそんな工事の遅れがなんで起こるのかといったところについて触れていきます。
工事が遅れる原因
工事が遅れてしまう原因としては、人が原因の場合と天候などの自然からくる原因などがあります。
天候などの遅れはどうしても仕方ないところがありますので、それに関しては余裕をもたせる以外に対処方法はありませんが、人が原因の遅れについては予め対処することができると言ってもいいでしょう。
それでは工事が遅れる原因を見ていってみましょう。
建物の仕様変更
工事をすすめる中で、定期的に施主会議という形で施主の要望を聞く機会があります。
建物の詳細を少しずつ決めていくのですが、その中でレイアウトの変更であったり、設備の配置を変更といった感じでこうしたいああしたいなどの意見が出てきます。
当然ながらゼネコンはその要望が対応可能なものであれば引き受けます。
でもゼネコンは設備系の仕事がわからないので、実際のその要望を叶えるためにどれくらいの影響が出るかもわかっていません。
そのため無理な変更に対応することになるとかなりの作業量になってしまったりすることもしばしば
こうした変更による作業量の変化は最初から決まっていれば、それほど困らない仕様でも、あとから増えるとかなり大変な状況になることもあるので、工事の遅れを誘発します。
施工ミスによる遅れ
工事をしていて大きく工程をずらしてしまうことになるのが施工ミスになります。
施工の指示が間違っていたり、図面の間違いや説明不足、作業員の実力不足などなど施工のミスが起こる原因はさまざま
とはいえ、こうしたミスというは仕事をしているのが人間である限り、避けては通れないものになります。
施工のミスが見つかったときには、当然ながらそのミスを直さないといけません。
簡単にやり直せるところだったいいのですが、かなり工事が進んでしまっていてやり直すのにかなりの手間がかかってしまうような自体になった場合、大きな工事の工程の遅れを作ってしまいます。
天候などによる遅れ
工事は屋外でするものです。
建物を建てる上で屋根や壁など外と中を区切る前というのは、雨風の影響を直接受けます。
その中で台風などの自然災害や雨が降って作業ができないなどの遅れはどの現場でも当たり前に起こることです。
そのことについてはよくあることなので、仕方ありませんがそうしたしわ寄せというのは最終的に工事の後の方の人たちに少しずついくことになります。
工事が遅れてしまったときの対処法
工事が遅れているとそれを挽回しようとなんとか奔走することになります。
そうした中でやっておくべきことを見てきましょう。
施工の遅れであっても致し方ないことというのも多くあります。
状況や原因にきちんと対処すれば、それほど大きなことには発展しません。
工程の遅れを連絡
工程の進捗というのは逐一報告をしておくことが大切になります。
しかし、工事の遅れというのはなかなか言い出しにくいこと、そんなふうに思って黙ってなんとかしようとしてもどこかで影響が出てきてしまいます。
あとから分かって信頼を失わないようにするためにもきちんと状況の連絡はしておきましょう。
連絡すべきところとしてはその工事の遅れにもよりますが、まずは社内の関係者に連絡し、続いてゼネコンなどの施工管理者、それでもフォローしきれない場合は施主にも連絡して、状況を理解しても会いましょう。
報告して遅れを調整してもらえるように取り計らってもらえれえば、ほとんどの場合はすぐに工事の送れはなんとかなります。
工程の組み直し
工程が遅れてしまったら、またあらためてその遅れを取り戻せるような工程を建てていく必要があります。
工程を建てる際には当然急ぎの工程になるのですが、実現可能なものでないといけません。
内容によっては工事現場にいる他の業種の方も巻き込んで予定を変えていく必要がありますので、きちんと連絡するようにしておきましょう。
工事の遅れる原因と対処法まとめ
工事現場の工程は最初の予定よりも少しは遅れていくものです。
それでも多少なりとも余裕を持った予定にしているのであまり大幅に遅れることはないでしょう。
ですが、予想以上に工程が遅れてしまったときには自分の会社だけでなく、周りの会社も巻き込んで工程を調整しましょう。