屋外で使用する低誘虫照明や殺虫灯|あるだけで虫対策が可能です。

光に集まる虫はかなりの厄介者

こんにちは、今回の記事では、屋外に設置される照明器具、すなわち街灯や屋外灯などで使用される低誘虫ランプやむしを退治してくれる殺虫灯などについてお話していきたいと思います。

夜の自動販売機やコンビニ周辺などで大量に虫が集まっているのを見るだけで正直な話、気持ち悪いですよね

虫の性質として明るいものに集まってくるので当然ではあるのですが、実は虫がたくさん集まることによっても電気設備のトラブルというのは発生することがあります。

いろいろな環境で使用される電気設備があるので、そういった場合の対策をお話していきたいと思います。

低誘虫照明とは

虫は基本的に明るいところならどこでも寄ってきそうなイメージがありますが、実は特定の光に反応して寄ってきているのです。

虫が見える光というのは人間が見える可視光とは違っており、紫外線領域の光だけを光と感じているのです。

この部分の光をカットした照明器具、もしくはそのランプを低誘虫照明といいます。

可視光としては青色の領域の部分をカットしてしまうため、黄色~オレンジといった感じの色味の照明になります。

虫を寄せ付けたくないところにつけるのがほとんどですので、街灯はもちろんですし、マンションの通路など夜間でも照明をつけっぱなしにしておくところに採用される事が多い物となっております。

施工するときには通常の照明器具の取り付け方と特に変わりはありません。

低誘虫照明については、通常の照明の外側に紫外線領域の光をカットするだけのものも存在しておりますので、あとからそういったタイプのものにしたい人にはおすすめです。

実はLED照明も虫が好む紫外線領域の光が少なくなっているため、LED照明を使用するだけでも虫が寄り付かなくなる効果はあるのです。

殺虫灯とは

殺虫灯とは接触していた虫を電圧の力でやっつける仕組みの設備になります。

こちらは低誘虫照明と違い、虫を退治するため使われているもので照明器具の代わりにはなりません。

電源である100Vや200Vなどを変圧して高電圧にすることで近づいてきた虫を殺虫することができるのです。

ちなみにですが殺虫灯については、低誘虫照明とは真逆で虫が好みやすい紫外線領域の光をたくさん出すように作られています。

そのため、殺虫灯については青みがかった光を放っているものとなります。

通常の白熱電球よりも殺虫灯の光はものすごく虫を集めやすい光になっているのでその効果も高くなっています。

近づいてきた虫を高電圧で退治していくこともあり、そのときにはバチバチと割と大きい音がするのと、一時的に放電の光が見えるため、結構怖い設備となっております。

また、高電圧なので人体にも危険な影響を与えることも十分に考えられるため設置方法や場所については簡単には人の手が届かないところにつけなくてはなりません。

虫を退治するつもりが、人間に危害を加えてしまっては大変です。

しっかりと設置基準は守りましょう。

殺虫灯の安全な取り付け方

殺虫灯は先にもお伝えしたとおり、非常に高い電圧を発生させる機器であり、人が簡単に触れられるところに設置してはなりません。

特に人体への影響もそうですが、その他にも火花が発生することもあり、火事などの危険性がないところを選ぶのも重要なことだと言えます。

殺虫灯を取り付けては行けない場所として、可燃性のものを扱っているところは設置ができません。

粉塵が舞うところや、引火性のものを扱うところが例として挙げられます。

照明の使い分けによる虫の制御

低誘虫照明で虫を寄せ付けない方法や、殺虫灯によって虫を退治する方法の他にも虫に対する対処法というのはあります。

たくさん虫がいると上記の対処法だけでは対応しきれないため、意図的に影響のない場所に虫が寄り付きやすい照明を設置することでそちらに虫を集めてしまうという方法もあるのです。

そして虫が集まりやすいところを作った上で、更にその場所に殺虫灯を設置することで殺虫灯のみを設置した場合よりもより多くの虫を退治することができるようになります。

ただ注意すべき点としては本当にたくさんの虫を集めてしまうため定期的に掃除をしなくてはならないため、メンテナンスの手間というのはそれなりに大きくはなります。

虫害対策のまとめ

電気設備の中で獣害対策というのは比較的よく知られています。

ネズミがケーブルをかじったりすることもがあったり、屋外に設置しているキュービクルについては変圧器やコンデンサが熱を出すため、年中温かい状況が作られています。

そのため、寒い時期などになると動物が暖かさを求めて、キュービクル内に侵入しその流れで活線同士の間に入り込み短絡事故を起こすことがあるのです。

そうすると停電事故などが発生してしまうのですが、虫でも同様に短絡を起こすことがあります。

たくさんの虫が活線周りにいることで、その部分に電気が流れるようになります。

そういった自然の驚異には事前の対策が必要ですので、覚えておいてください。

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