太陽光発電の取り付けまでの流れ
こんにちは、今回の記事では最近では取り付ける家庭が多くなってきている太陽光発電の施工の流れをご紹介していきたいと思います。
太陽光発電を行うには、太陽光パネルを家庭の屋根に取り付けて太陽の光のエネルギーを電気に変えることが必要になってきます。
環境に優しい、再生可能エネルギーとして注目されており、設置を推進し続けているため一般的になってきました。
今回の記事ではそんな太陽光発電とはなにか、設置をするために必要な電気工事の流れをご紹介していきたいと思います。
太陽光発電はどんな仕組み?
太陽光パネルには小さな太陽光発電機がたくさん連なっているもののことを言います。
一番細かいものをセルといい、それらがいくつも連結させたものをモジュールといいます。
太陽光発電とはこのセルと呼ばれるシリコン半導体に光を当てることで発電をすることができるようになるのです。
通常の発電は電気を使えば電動機が回って、電動機を回してあげれば電気ができるというように逆のことをすると発電ができる仕組みを使っています。
太陽光発電の場合は半導体ですので、LEDと同じものになります。
電気を流せばLEDが光るように、半導体に光を当てることで電気が発生するのです。
太陽光パネルはいくつか種類があり、
・シリコン系
・有機系
・化合物系
の3種類があります。
今一般的に使用されている太陽光パネルのほとんどがシリコン系となっています。
太陽光発電からできる電気は直流電流なのでそのままでは家庭の他の電力に応用することができません。
そこで使用されるのがパワーコンディショナーと呼ばれる装置で直流を交流に変換してくれます。
これらの設備を総合して太陽光発電システムというのです。
太陽光発電の設置工事の流れ
太陽光発電の工事と言うと屋根の上のパネルの設置のイメージがあるかもしれませんが、それ以外にも太陽光パネルで発電した電力を流すための電気設備工事も必要になってきます。
太陽光発電を正しく機能させるために欠かせない重要な工事になってきますのでしっかりと準備していきましょう。
この電気設備工事は一般電気工作物に該当するため施工には電気工事士の資格を持っている人が行う必要があります。
事前に準備すること
太陽光発電を設置するには事前の準備が必要です。
新築の建物であれば施工の工程をほかの工事と合わせて行わなくてはなりませんし、一度に全部をやってしまえないので必要なときに適宜作業をすることになります。
新築でない場合にはこのような日程の調整は必要ありませんが、設置工事中には停電となってしまうため、停電になっても良い日を選ばなくてはなりません。
これらの内容を滞りなくすすめるためにも、まずは施工業者の方と打ち合わせをしていきましょう。
太陽光パネルの施工の流れ
まず施工をする前に、建物を傷つけないように養生から始めていきます。
養生が完了したら次にパネルを屋根の上に運ぶためのスライダーを取り付けていきます。
太陽光パネルを取り付ける位置を図面でよく確認して、設置場所を明確にするために墨出しと呼ばれる作業を行います。
墨出しによって細かい寸法を出すことができます。
設置箇所が決まったら次は屋根に設置用の架台を取り付けていきます。
屋根に穴を開けてビスで固定をしていきます。
この屋根に開けた穴にはしっかりと防水処理をしておかなくてはなりません。
架台の設置ができたら次は太陽光パネルを乗せるフレームの取り付けに移っていきましょう。
フレームを架台に固定していったあとで、きちんとズレや傾きがなく設置できているかを確認しておきます。
フレームがきちんとできたらいよいよ太陽光パネルを屋根に上げて設置していきます。
太陽光パネルも結構な重さがあるので設置には十分注意します。
屋内の電気工事の流れ
電気工事では太陽光発電で作った電気を使えるようにするための様々な機器の取り付けを行っていきます。
まず太陽光発電から流れてくる電気をまとめるための接続箱を設置していきます。
この接続箱は基本、建物の外壁に取り付けられいて、太陽光発電から出てくるケーブルをまとめていきます。
ここでまとめられた電力が次のパワーコンディショナーに送られていきます。
接続箱の取り付けの際にも雨漏りなどの原因とならないよう防水処理はきちんと忘れなく行う必要があります。
次はパワーコンディショナーですが、こちらは屋内の取り付けることがほとんどとなります。
パワーコンディショナーは少し熱を発生するので、熱がこもらなさそうな場所を選んで取り付けていきます。
次に売電メーター、太陽光ブレーカー、発電量がわかるモニターなどを設置していきます。
大体どれも分電盤の近くに取り付けていく事が多いです。
これらの機器を取り付けしたら電気工事も完成です。