夜間電力が安い理由とは|電力会社に仕組みがあります

夜間電力を有効に活用しよう

こんにちは、今回の記事では電気代を抑えるため知っておきたい夜間電力についてお話していきたいと思います。

同じ電気であってもなぜ夜間に使用する電気代が安くなるのか皆さんはご存じでしょうか。

当然ながら夜間の電気が昼間の電気と比べて質が悪いなんてことはありません。

契約している内容によってはどちらも同じ金額ということもありますが、一般的に夜間の電力は安くなっていることが多いです。

本記事ではなぜそのようにして電力会社が安く電気を使わせてくれるのか、その背景から夜間の電力を有効活用するためにつけておくと良い設備などについてお話していきたいと思います。

夜間に電力を安くしている理由

夜間に電気代が安くなっている理由としては単純に夜には電気が余ってしまうからなのです。

野菜なんかでもそうですけど、豊作すぎてたくさん取れてしまうと値段が下がっていきますよね。

電気も同じようにたくさん作ってしまって余ると捨てるしかないので、少しでも多く使ってもらうべく値段を下げてくれているのです。

日本全体で見ても電気の使用量というのは昼間が一番多くなっており、そのようなときでも電力を途切れさせてしまってはいけません。

そのため、日中の最大のピークに合わせて電力を作っているため、夜間などの使用量が減る時間帯になると電気が余るようになるのです。

電力会社としても余った電気は貯めておくことができないので、そのまま捨てるというか放電してしまうほかなくなってしまうのです。

厳密に言うと貯めておく手段がないわけではありませんが、そのような設備を設けるほうがコストがかかってしまうので、毎日発電をしまくっている発電所では現実的ではないのです。

なるべく昼間の電力を少なくしてもらって、夜間の電力を使ってもらいたいというところから夜間の電気代が安くなっています。

なぜ夜の発電量が多いのか

ここまでのお話を聞いて、じゃあ夜間の電力を減らすために発電を少なくすればいいじゃないかと思った方もいるのではないでしょうか。

でも実際のところ夜間でも電気は消費されていて、発電設備というのは止めてしまうわけにもいかないのです。

様々な発電方法はありますがそれぞれに止められない理由は、止めてしまうと再稼働をするために非常に手間とコストがかかってしまうからなのです。

止めることによるデメリットのほうが大きいこともあり、電力会社は発電を止めることなく電気を作り続けるのです。

特に原子力発電なんかは止めてしまうと危険性が非常に高いので、動かし続けるしか方法がないのです。

夜間電力は契約によっては使えない

ここまで説明したような事情で電力会社は電気を夜の間に出た分を安くした上でも買ってもらいたいと思っています。

ですが、この夜間電力は普通に使ったら安いのかというとそういうわけでもないのです。

夜間電力が使いたい方というのは事前に契約内容の変更を行い夜間電力が安くなる契約に切り替えておく必要があります。

安いならそっちのほうが良いと思う方もいるかも知れませんが、実は落とし穴もあります。

夜間電力を使うプランは昼間の電力が高くなるという契約とセットです。

昼間にたくさん電力を使う方は考えたほうが良いでしょう。

夜間電力がおすすめな方は次の項目に当てはまる人になります。

  • 昼間に仕事でほとんど電気を使わない方
  • オール電化の家に済む方
  • エコキュートを使用している方
  • 蓄電池設備を付けている家の方

こういった方は切り替えることで大幅に電気代を安くできる可能性が非常に高いです。

夜間電力を活用できる設備とは

上記にも示したとおり、夜間電力を活用できる設備というのは、なるべく電気代の安い夜間に電気を使うことで昼間の電気を使わなくても良いようにする事ができる設備になります。

そういった設備には次のようなものがあります。

  • エコキュート
  • エコアイス
  • 蓄電池

それぞれについて説明したいと思います。

エコキュート

エコキュートは夜の間にお湯を作って貯めておく設備のことを言います。

オール電化の住宅で使われていますが、ガスを使用しない家では電気でお湯を沸かす仕組みを採用しています。

昼間にお湯を沸かすために電気を使うと高くなるので、夜間にお湯を沸かし保温性のあるタンクで貯めておくことでいつでも使えるのです。

エコアイス

エコアイスはマンションやビルなど大型の建物など使用されていたりします。

こちらはアイスというくらいなので、夜間電力を利用して氷を作ります。

作った氷によって空気を冷やすことで冷房などの空調設備として活用することができるのです。

蓄電池

蓄電池は一番シンプルな設備ですね。

夜間安い電力を蓄電池に貯めておいて昼間使用するという設備になります。

使い勝手が良いので付けたくなりますが、エコキュートやエコアイスよりも設置するのに費用がかかってしまうので、なかなか手が届かないのがホントのところです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

夜間電力を活用することで日々の電気代が安くなるのを知らなかった方はぜひとも電気代を安くすることにチャレンジしてみてください。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 【ウッドショックとは何か?】 ウッドショックとは、木材価格の急激な上昇と供給不足によって引き起こさ…
ページ上部へ戻る