外壁ってどんな種類があるの?外壁工事に関わる資格もご紹介します!

住宅を建てる時には、土地選びから間取りなど様々なことを考えていかなければなりませんよね。その中でも、住宅の顔となる「外壁」ですが、その素材の種類についてご存知ですか?今回は、外壁材の種類と、大まかな特徴などについてご紹介していきます!
外壁の機能性
目次
外壁は、ただ雨や風から家を守ることだけが役割ではありません。特に最近は、外壁材の機能性がアップしてきており、様々な機能を有しているのです。例えば、
・防水性
・防火性
・断熱性
・遮音性
素材によって機能性のちがいはありますが、快適に暮らしていくための機能が備わっているんですね。
外壁材の種類
さて、外壁材の種類ですが、一般的には大きく4つの種類があげられます。
①サイディング
近年非常に利用が増えているサイディング材です。これについては別記事でご紹介していきますので、ここでは割愛させていただきます。
②モルタル
一昔前の外壁といえばこれでした!セメントに砂などを混ぜたものを、壁に塗っていくのがモルタル施工です。耐火性に優れ、耐用年数が30年でありますが、耐久性が少し低いというのが難点であります。このため、塗り替えなどのメンテナンスが起こっているのが、最近のモルタル事情です。
③タイル
タイルとは、お風呂に貼ってあるような陶器のようなものではなく、レンガのような見た目をご想像していただくと近いです。とはいっても、実際のレンガのように積み上げていくわけではなく、壁に貼り付けていくイメージで、そのデザインも様々あります。天然素材から生成されるタイルは、劣化があまり見られないというのが最大の特徴です。このため、タイル自体のメンテナンス費用があまりかからないというメリットがあります。耐用年数は40年ほどと長いですが、その分工費や材料費がかかります。
④ALC
ALCというのは、ヨーロッパでよく使われていた素材で、日本語にすると軽量気泡コンクリートといいます。その名の通り、非常に軽いのが特徴で、一般的なコンクリートの重さの約1/4程度の重さであると言われています。防音性や耐火性に優れており、耐用年数も60年と他の素材と比べるとかなり長いですが、防水性が低いというデメリットがあります。このため、別途防水加工を施す必要があり、材料費・工費・加工費と、初期費用はかさみます。しかし、メンテナンスは他と比べて少なく済むので、まさに一長一短ですね。
外壁のメンテナンスは必須
どの外壁材も、頻度は違えど必ずメンテナンスが必要となるということは覚えておきましょう。さて、こうした外壁工事は、基本的に新築工事の場合は建設会社がそのまま行うパターンが多いですが、補修の際には塗装屋さんやリフォーム業者にお願いすることが多いです。こうした仕事を行なう際に必要な資格などはあるのでしょうか?
外壁塗装の資格
例えば、モルタルはひび割れが起こりやすいため、モルタルを塗りなおすという補修が必要になることがあります。これを行なうのが、塗装屋です。あるいは、サイディングの張替え、目地の補修などこうした補修もまかなっていきます。塗装業というのは、資格が無くても業務を行なうことができるのですが、実は塗装に関する資格はあります。それが、「塗装技能士」という資格です。この資格は、塗装全般に関わることですが、これの他に外壁に特化した「外壁劣化診断士」「窯業サイディング塗替診断士」という資格もあります。これらについて、少し詳しく見ていきましょう。
塗装技能士
国家資格である技能検定制度の一つです。学科試験と技能試験の両方に合格する必要があります。
実はこの塗装技能士の資格は、一級の上に「特級」というのがあります。特級の場合は、最低12年の実務経験を有することになるので、こうした資格を持った人がいる塗装会社だと、安心して外壁塗装を任せられるという基準になります。ちなみに、特級の下に1級・2級・3級と続いていて、上から順番にその技能を示しています。
外壁劣化診断士
特に、外壁のリフォームについてはいわゆる「詐欺」まがいの診断で、工賃をぼったくる悪徳業者というのが実在しており、高齢者を中心にその被害は後を絶ちません。こうした中で、適切に外壁の劣化の診断をできることの証明となるのが、外壁劣化診断士です。この資格は、全国住宅外壁診断士協会が実施する講習の受講と、資格検定試験の合格によって得ることができます。この資格も内部でいくつかに分かれるのですが、また別の機会にご紹介します。
窯業サイディング塗替診断士
窯業とは「ようぎょう」と読みます。この資格は窯業サイディングと呼ばれるサイディング材について、その劣化診断の知識と技術を有することの証明となる資格です。資格自体は、認定講習を受けることで取得することができますが、受講資格があります。
・窯業系サイディングの塗装・工事経験が5年以上ある者
・1級、2級木造建築士・1級、2級建築施工管理士・1級、2級塗装技能士である者
いずれかに該当する人が、受講することができます。
まとめ
今回は、資格についてはあまり詳しくご紹介できませんでしたが、「外壁」の世界に少し触れていくことができました。いかがだったでしょうか?
ここで触れられなかったことも、どこかでご紹介していきたいと考えていますので、よろしくお願い致します。