地盤改良には様々な種類がある!グラウト工事には専門の資格があります。

地盤改良

地盤調査については、建築物を建てる時には施工業者やその委託業者によって行われることがわかりましたが、これって調査結果が良くなかったらその場所には建物は建てられないのでしょうか?いいえ、実は地盤を改良することでその後建物を建てることができるんです!今回は地盤改良についてのお話しです。また、地盤改良には基本の3つの工法と少し別の工法があります。そちらの工法と合わせて、専門の資格についてもご紹介していきます!

 

表層改良工法

この工法では、深さ2mくらいの地点まで土を掘りつつ、セメント系の固化材を入れていきます。その上で、掘り出した土を戻し先ほどのセメント系固化材と混ぜ合わせることで、地盤を強固にすることができます。床面積20坪程度で50万円ほどかかりますので、例えば40坪の家を建てるなら最低100万円はかかるということですね。

工事する深度が浅い場合は費用も抑えることができ、大型の重機でなくても工事が可能です。ところが、勾配がきつい土地などではこの工法が使えない場合があります。また、地下水位が高く、掘れない場合もこの工法は無効です。

 

柱状改良工法

表層改良工法で地盤改良が難しいパターンもあります。その時には、この柱状改良工法を用います。地盤を掘り返してコンクリートの柱を何本か縦に埋める工法です。このコンクリートの柱を等間隔に埋めることで、ビルやマンションなどの重たい建造物を支えるほどの地盤を作り出すことができます。ちなみに、そういった重たい建造物の場合は、柱を埋める深さも40mなどとかなり深くなり、費用も1000万円を超えるレベルになりますが、一戸建ての場合だと4m程度の柱を埋めることで家屋を支えることができるようになります。ただ、本数は我々が思っているよりも多く、その地盤にもよりますが20坪で35~50本程度埋めます。こうなると費用は100万円を超えてきます。

また、柱そのものを埋める方法もありますが、地中に穴をあけて土とセメントを混ぜて柱状にする場合もあります。

この工法は、地盤の原状復帰がほぼできないため、将来的な土地の売買などを考えている場合は選択を慎重にした方がいいでしょう。

 

小口径鋼管杭工法

工法としては、柱状改良工法と同じで、コンクリート製の柱ではなく銅管を埋めるものです。銅管を埋めるだけなので、工事の日数がかからないというメリットがありますが、費用は柱状改良工法と変わりません。また、狭い土地でも工事が可能な工法になります。

ただし、支持層がない地盤ではこの工法は利用できません。工事の際は、どの工法と比べても最も騒音が大きくなるので周囲への配慮が必要となります。

 

こうした地盤改良の知識は、意外と自分で家を建てる時にはきちんと把握しておくべきかと思います。地盤調査で問題が無ければいいのですが、強度が足りない場合には、将来的なことも見据えて工法も含めて施工業者と話し合う必要があります。

こちらの動画では、地盤調査から三つの地盤改良工事について紹介されていますので、ぜひご覧になってみてください。

 

薬液注入工法(グラウト注入工法)

さて、基本的な地盤改良工事の工法については既にご紹介したものが一般的なのですが、実は他にも工法があります。それが、薬液注入工法というものです。これについてもご紹介しておきます。この工法では、薬液を使うのですがこれは「固化時間を任意で調節できる薬液」のことを指します。地中に通した注入管を通じて薬液を投入し、地盤強化を施すという工法です。特にこの工法は水分の多い軟弱地盤に対して有効で、すでにある水分を追い出しその隙間を薬液で満たして固めるというイメージになります。ちなみにこの工法のすごいところは、すでに建築物が建っている地盤に対しても工事が可能ということです。工事のために家を取り壊したり引っ越したりする必要もありません。ただし、工事の際に薬液がきちんと浸透しなかった場合には、水があふれてきてしまうというような事故が発生する可能性があります。

 

登録グラウト基幹技能者とは

さて、上記の薬液注入工法を行う専門家として、「登録グラウト基幹技能者」というものがあります。この資格は、薬液注入工法以外の工事についても専門的な知識や技能を持つ証明となります。そもそも登録基幹技能者というのは、建設現場における基幹的役割を担う建設技能労働者の講習資格にあたります。自身が、同工法を用いた工事を行えるのみならず、施工やその品質の管理、原価管理などのマネジメント能力を有し、工事における総括職長として活躍できる知識と技能を持ち合わせていることを示す資格でもあります。以前ご紹介した、建設キャリアアップシステムにおいては、登録グラウト基幹技能者に認定されると、最上位のゴールドカード(レベル4)を取得することが可能です。

 

<資格の取得>

一般社団法人 日本グラウト協会が実施する登録グラウト基幹技能者認定講習を受講し、その後の試験に合格することで修了となります。修了後は登録基幹技能者として登録し、5年ごとに更新することになります。

 

<受講資格>

グラウト工事に関し、10年以上の実務経験を有するもので、うち3年以上の職長経験を有しかつ、次の資格をどれか有するもの。

 

・1級土木施工管理技士

・2級土木施工管理(薬液注入)技士

・2級土木施工管理(土木)技士

・ジェットグラウト技士

 

<講習内容>

・基幹技能一般知識に関する科目

・基幹技能関係法令に関する科目

・建設工事の施工管理、工程管理、資材管理その他の技術上の管理に関する科目

・工事現における基幹的な役割及び当該役割を担うため必要な技術に関する事項

 

既にグラウト工事に関わる人向けの資格ですが、これまでの経験を証明するゴールドカードを取得できるということで、受講するのもいいかもしれないですね。

 

グラウト工事とは

ここで、順番が前後しましたがグラウト工事についてご紹介しておきます。グラウトというのは、英語で空洞などに注入する液体のことを指します。ですから、先ほどご紹介した薬液注入工法をグラウト注入工法と呼んだりするのですね。基本的に、薬液はセメント系・ガラス系・合成樹脂などがあります。グラウト工事は、地盤改良工事でも用いられますが、他にも用いられることがあります。例えば、ダムやトンネルなどを造る時に岩盤注入工法というのがあり、それも該当しますし、ジェットグラウト工事という別の地盤改良工事にも用いられます。こうした薬液を注入するようなグラウト工事に関するスペシャリストが、登録グラウト基幹技能者ということになるのです。この工事の一番の目的は、注入する地盤や岩盤などの止水・強化にあたります。

 

まとめ

今回は地盤改良工事の工法から、派生してグラウト工事の資格についてまでを一挙にご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?土木工事と一口に言っても、地盤改良工事にも様々な種類があり専門の資格があることがわかりますね。これから、建設業界でキャリアを積んでいこうと思うと、やはり建設キャリアアップシステムが基本になっていくこともわかります。こうした資格を取得することも視野に入れて経験を積んでいくと、年収アップにもつながっていきますね。

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