公共事業の工事は通常とは違うんです。

公共工事はやることがいっぱい

こんにちは、今回の記事では通常の企業からの依頼などではなく公的機関から仕事を請け負う、公共工事についてお話していきたいと思います。

公共工事を発注してくれるのは官公庁となっており、いわゆる国の仕事を一般企業が請け負う形で仕事をすることになります。

そのような発注形態ということもあり、国の役員が一般企業と悪巧みをして私腹を肥やすようなことがないように厳しく工事が管理されることになるのです。

どのように管理しているか気になりませんか?

それは大量の書類や管理の写真などによって行われているのです。

そのため、それらを準備しなくてはいけなくなる分、公共工事は現場の担当者の業務が多くなるのです。

公共工事で必要な書類

公共工事では必要な書類をそれぞれ適切なタイミングで提出して承認をもらいながら作業をする必要があります。

必要な書類は山程ありますが、その中でも手間がかかる書類をいくつかご紹介していきます。

工程表

工事全体の工程表を作成して提出します。

工事の始まりから完了までをやることを時系列で記載した表になります。

工事全体の予定を細かく書いていくため大体の予定を書くのですが、現場の工程は変わっていくことが常ですので、数カ月先の予定を書くというのは結構面倒だったりします。

自分たちの都合だけで予定を決められたらいいのですが、工程については様々な業者の方との兼ね合いもありますので、打ち合わせを何度もしないと調整ができないのも大変なところではあります。

こうした工程を把握することで、それに付随した検査や資材の準備などを逆算して行いますので、効率的に施工を進めることができます。

工程表については適宜更新を行い、ズレが発生したときに対策を行うことも忘れずにやっていかなくてはいけないのです。

総合施工計画書

施工計画書というものは工事の着工前に必要になる各工事ごとの施工の内容を記載した計画書になります。

施工計画書を作る目的としては工事の計画をすべての関係者が理解できるようにして、計画通りに工事を進めるということになります。

施工計画書では現場監督が設計図書から施工の意図を読み取り、各工事の広報や工程、安全性、品質の確保などを検討しなくてはなりません。

それらの内容を書類として作成し、施主に提出して承認をされたから工事を行っていくことになります。

どの工事現場でも作成をしますので、作り方は早めに慣れてしまうといいですね。

施工体制台帳

施工体制台帳とは発注者が下請けに工事を依頼するときの請負金額が4,000万円以上になる場合に作成しなくてはいけない書類です。

公共工事の場合は金額に関わらず下請契約をした場合必須になります。

現場で多くの会社が協力して作業していますので、その中での安全を確保するための書類というのがいくつもあります。

その中の一つがこの施工体制台帳です。

作成したものは現場内に保管しておき、なにかがあったときにこの書類を見て対応をするという流れになります。

施工体系図

施工体系図は、作成された施工体制台帳や再下請負通知書に基づいて、各下請負人の施工分担関係わかりやすいように記載した図になります。

施工体系図を作ることで下請け業者も含めたすべての工事関係者が現場に入っている業者の関係性を把握することができるようになります。

その施工体制によって、会社ごとの役割分担を決めているので必要になります。

作成した施工体系図は現場事務所など、誰でも見られる箇所に掲示しておく必要があります。

施工体系図の作成義務は施工体制台帳と同じで下請けの契約金額が4,000万円以上となる場合か、もしくは公共工事なら必ずといった感じになります。

工事打ち合わせ簿

公共工事では特に重要になるのですが、数多く行う打ち合わせの議事録をそれぞれの会議ごとに記録として残して置く必要があります。

打ち合わせでの決定事項はそのまま金額などの契約の関連する内容ではありますので、言った言わないなどの水掛け論担ってしまわないようにすべてを記録しておく必要があります。

そうして打ち合わせで決定した内容を打ち合わせ簿として作成し、施主の責任者に承認をもらわなくてはなりません。

承認をもらわずに施工を進めることができませんので、工程にも大きな影響を与えてしまいます。

勝手に進めてしまうと増加した工事分の費用をもらえないことも発生しないとも言えないため、注意しておきましょう。

公共工事で必要な書類まとめ

ここまでご紹介したとおり、工事現場では施工管理として作成しなくてはいけない書類がたくさんあります。

中でも公共工事の場合はその確認のレベルが厳しくなかなか揃えるのが大変になってきます。

しかしどの書類もなれてくると作成がスムーズになっていきますので、やってみて慣れていくことが大切になります。

何度も現場を受け持ち、作成する書類が把握できてくるとそれほど苦ではなくなりますよ。

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