保温工として活躍したい人必見!熱絶縁施工技能士ってどんな資格?
前回お伝えした「保温工」という仕事には、より高度な知識と技術を持っていることを示す熱絶縁技能士という資格があります。今回は、その資格について詳しくお伝えしていこうと思います。
熱絶縁技能士の仕事
そもそも熱絶縁というのは、ある設備の熱が逃げるのを抑える働きと外部からの熱が伝わってしまうのを防ぐ役割を担っています。ある設備というのは、例えば冷暖房設備や熱搬送設備と呼ばれる配管などのことで、これらはビルやマンション、工場などの大型の施設に設置されています。こうした設備に対する熱絶縁は、これからますます需要が高まっていきます。なぜなら、熱絶縁工事を行うことによって省エネルギー効果を発揮することになるからです。省エネというのは、様々な分野でこれからずっと課題となっていきます。熱絶縁というのはそれほど重要な役割を担っているのです。
熱絶縁工事の内容
さて、熱絶縁工事というのは具体的にどういった作業になるのでしょうか。
設備自体は先程触れたようなものですが、これに対して外装材で囲んだり包んだりすることで、熱絶縁工事は完了します。例えば、ウレタンなどの断熱材や板金などを使って温度が移動するのを遮断します。作業自体は、重いものを運んだり重機を使ったりするわけではないので、女性でもできるということで業界では活躍する女性も増えてきています。
熱絶縁技能士の資格
いよいよ資格の話をしていきます。この資格は、国家資格である技能士の資格の一つです。熱絶縁技能士の中でも、「保温保冷工事作業」というのと「吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業」の2種類があります。この資格を持っていることで、専任技術者や職業訓練指導員として活躍することができるようになります。最初は現場で経験を積み、必要な実務経験を満たした人たちが試験に挑みます。
<種別>
1級(保温保冷工事)
1級(吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事)
2級(保温保冷工事)
2級(吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事)
<受検資格>
1級・・・7年以上の実務経験または2級合格後2年以上の実務経験
2級・・・実務経験2年以上
※その他、学歴によって異なります。
<試験内容>
学科
・熱絶縁
・関係法規
・安全衛生
(選択)
・保温保冷施工法
・吹付け硬質ウレタンフォーム断熱施工法
実技(選択)
・保温保冷工事作業
・吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業
まとめ
熱絶縁工事の仕事は、新しい建物だけでなく古い建物をリノベーションする時などにも行います。ですから需要は絶えませんし、省エネ効果によってこれからますます必要となってきます。さらに、仕事自体は女性でも活躍できる内容となるので、女性や転職を考えている人たちに人気となっています。細かい作業が好きな人は、こうした仕事を視野に入れてみても面白いかもしれませんね!