代表5社、スーパーゼネコンの世界!

スーパーゼネコン

これから、ゼネコンに就職したいと考えている学生さんもいらっしゃると思いますが、日本でスーパーゼネコンと呼ばれるゼネコンが5社あるのをご存じでしょうか?今回は、そのスーパーゼネコンについてご紹介していきます!

 

スーパーゼネコンってなに?

ゼネコンというのは、そもそもゼネラルコントラクターの略称で、日本語の意味としては総合建設業者のことを指します。住宅のみならず、高層ビルや学校、病院、商業施設などの規模に関係なく総合的な建築に関わる業者です。設計から建築というスタンダートな分野から、不動産としての売買などかなり幅広い業務に携わることになります。基本的に実働部隊は、下請けの会社などに回すことが多いので、企画・計画・総指揮というピラミッドで言うと、上の方の役割を担うのがゼネコンです。

さて、そんなゼネコンですが、日本ではゼネコンの中でも上位5社をスーパーゼネコンと呼ぶのです。これについてご紹介していきましょう。

 

スーパーゼネコン5社!

普段は建築に関係のない分野で活躍されている方も、「あ~!聞いたことある!」と思われるでしょう。スーパーゼネコン5社は、

 

・大林組

・鹿島建設

・大成建設

・清水建設

・竹中工務店

 

となっています!ちなみに、こちらの5社はゼネコンの中でも売上高が上位ということですが、5社とも1兆円を超えています。実は、こうした総合的な建築業者というのは、世界的に見ても日本で見られる特徴的な業者で、欧米諸国では基本的に設計や工事などは全く別々の会社が行うというのがスタンダードです。

ちなみに余談ですが、スーパーゼネコン以下のゼネコンにも俗的な序列があります。

スーパーゼネコン>準大手ゼネコン>中堅ゼネコン

ゼネコン

スーパーゼネコン5社の特徴

さて、今度はスーパーゼネコン5社がそれぞれ、どんなことを得意としているのかその特徴を簡単に見ていくことにしましょう。

 

<大林組>

正式名称「株式会社大林組」は、創業1892年となっています。1892年と言えば、明治時代。なかなか歴史のある会社ですね。大林芳五郎という人が土木建築関係の仕事をしており、1892年に大阪で土木建築請負業となる大林店を創ったことが始まりとなります。その後、1918年に株式会社大林組となりますが、その後1919年に元々の大林組である合資会社大林組を合併しています。さて、大林組の代表的な建築物を見ていきましょう。

 

・阪神甲子園球場(当時:甲子園大運動場)

・東京スカイツリー

・明石海峡大橋

・梅田阪急ビル

・大阪城復興天守

・表参道ヒルズ

・ユニバーサルスタジオジャパン

 

大林組の拠点は今でこそ東京ですが、元々は大阪に拠点を置く会社でしたので、大阪を中心とした関西での実績が目立ちます。ただし、東京進出後も目覚ましい実績を残しており、東京スカイツリーは最たるものですよね!こうした高い建築物を建てる際に気になるのが、地震への耐性です。実は、大林組はこういったところに高い技術力を持っています。世界で初めて、地震で揺れないと言われるビルを建築したのも大林組です。こうした高い技術力は、大林組の大きな特徴であり、またスーパーゼネコン5社の中でも高い売上を記録することができる一つの理由です。

 

<鹿島建設>

正式名称「鹿島建設株式会社」は、創業1840年と会社の公式サイトに記載があります。これは天保11年、なんと江戸時代です。鹿島岩吉という人が、大工として店を構えたことが鹿島建設の前身となっているのです。長い歴史にロマンを感じますね。その後、1880年に鹿島組が創立され、1947年に現在の鹿島建設株式会社に解消されています。さて、その後現在に至るまでに、鹿島建設が携わった建築物と言えば、

 

・三井不動産霞が関ビル

・サンシャイン60

・最高裁判所

・青函トンネル

・フジテレビ本社

 

などなど、超有名で知らない人はいない大型の建物ばかり。そうなんです、鹿島建設は実は超高層ビルの建設が得意分野。特に、三井不動産霞が関ビルというのは、1965年に建てられた日本で最初の超高層ビルになります。地上36階建てのビルを、日本で初めて建てるというのは偉業ですよね。しかしながら、鹿島建設のすごいところはそれだけではありません。実は、鉄道工事も幅広く手掛けているのです。日本で最初の鉄道とされる新橋―横浜間の鉄道工事を請け負ったのも鹿島建設です。長い歴史の中で、多くの建築を支えてきた実績が大きな特徴ですね!

 

<大成建設>

大成建設の創業は、1873年だと言われています。大倉喜八郎という人が、大倉組商会を設立したことが始まりです。元々は、機械の輸入関係の業務と共に建築物の造営を行っていました。その後、1887年に有限責任日本土木会社という会社を設立して、大倉組商会の業務の中で建築物に関わる部分を分けることになりました。この時、大倉喜八郎と共に会社の設立に関わったのが渋沢栄一です。

余談ですが、渋沢栄一は、当時500以上の会社の設立に携わっています。有限責任日本土木会社の他にも、王子製紙・サッポロビール・帝国ホテル・東京証券取引所など、現在の日本を支える企業の前身の設立には渋沢栄一ありというほどでしょう。

話を戻します。その後、1892年には有限責任日本土木会社は解散しますが、1893年に大倉土木組が設立され、大成建設株式会社になるのは1946年になります。

 

・明石海峡大橋

・浅草寺風神雷神門

・大阪城ホール

・さいたまスーパーアリーナ

・中部国際空港

・東京国際空港第1・第2ターミナルビル

 

こうした代表的な建築物があります。有名どころがかなり多いですね。超高層ビル!と言われるようなものはあまりないようですが、大成建設の特徴は他のところにあります。特に、都市開発事業に力を入れているのです。ですから、東京だけでなく札幌や横浜などの都市開発に欠かせない建築物の建造などにもかかわっています。ちなみに、法廷再開発案件と呼ばれる部分では、約20%が大成建設が手掛けているということで、これはスーパーゼネコン5社の中でトップの成績です。こうした強みが、大成建設にはあるのですね。

 

<清水建設>

創業は1804年、元号で表記すると文化元年となります。江戸時代ですね。当時、清水喜助という人が江戸の神田にて創業したのが始まりとなります。その後、なんと江戸城の西の丸再建工事に参加するなど、当時から実績を上げていました。このようにして、江戸幕府からの拝命を受けて様々な建築を行っていきます。例えば、横浜の外国奉行所や築地ホテル館などです。今で言うと、公共事業にあたりますね。そんな歴史を経て、ここでも渋沢栄一の力を借りて1915年に合資会社清水組となります。その後、1937年に株式会社清水組が設立され、合資会社清水組を合併し、現在に至ります。

清水建設の特徴と言えば、大型の建築物よりも中小物件の受注数の多さです。特に、医療関係などが得意分野とされており、実績を伸ばしています。また、神社やお寺の修復・建設に携わることができるのも、江戸時代から実績を上げている清水建設ならではの特徴です。

 

・大阪国際空港ターミナルビル

・サンシャイン60

・岡崎城

・平安神宮

・癌研究会有明病院

・警視庁本部庁舎

 

こうして見ると、有名な超大型施設とまではいきませんが、適度な規模で歴史のある建築物の建造に携わっていることがわかりますね。独自の技術力を高め、清水建設にしかできない建築を重ねています。このため、特許保有技術が非常に多いのが特徴的です。

 

<竹中工務店>

創業は、1610年となっておりスーパーゼネコン5社の中でも最も古い歴史を持っています。この頃は、江戸時代がまだ始まったばかりで、徳川家康などの時代です。当時、竹中藤兵衛正高という人が、尾張国名古屋にて創業したのが始まりとなっています。ちなみにこの方は、元々織田信長の家臣だったと言われています。名古屋を拠点として、神戸や大阪などで実績を伸ばしていきます。ちなみに、藤兵衛さんがどんな建物に関わったかという資料は残念ながらあまり残っていないのですが、名古屋城の築城に関わっていたとされる資料が残されています。さて、その後も歴史と実績を重ね、1937年に株式会社竹中工務店が設立されます。今でこそ、工務店というのは聞きなじみのある言葉ですが、実は起源は竹中工務店になります。竹中工務店は、歴史がかなり長いので、関わった有名な建築物は群を抜いています。

 

・帝国陸軍士官学校

・赤坂迎賓館

・成田国際空港

・東京ドームシティ

・宝塚大劇場

・任天堂本社ビル

・品川プリンスホテル

 

ずっしりとした感じがしますね。ここに挙げたのはほんの一部で、まだまだ実績は尽きません。竹中工務店の内部事業は、建築事業だけでなく不動産管理事業や保険代理事業などもあるのですが、やはり長い歴史がありますから、売上実績の90%以上は建築事業になります。特徴としては、一級建築士の在籍数がかなり多く、優秀な人材を重宝しているところです。また、そういった人たちによる受賞件数も比例してトップクラスとなっています。

 

大まかにですが、スーパーゼネコン5社の特徴についてお伝えしましたが、どの会社も創業がかなり古く、歴史ある会社であることがわかりますね。そして、現在につながるたくさんの重要な建築に携わってきていることもわかりました。しかしながら、それぞれ得意分野を異にし、競い合いながらも独自の技術を伸ばしていっている印象ですね!

 

スーパーゼネコンで働くにはどうしたらいいの?

こんな会社で働くことできたらいいな!と思っている方もいると思います。スーパーゼネコンで働くには、どういうルートを辿るのが良いのでしょうか?

基本的には、やはりレベルの高い大学からの入社が多いです。旧帝大はもちろんのこと、早慶MARCHなどは基本となるでしょう。基準としては、旧帝大・早慶>MARCHとなります。ですから、場合によってはMARCHでも太刀打ちできないという場合もあります。ただし、そういった大学からではなくとも入れる場合もあります。特に、竹中工務店は、偏差値にこだわらないという特徴があるようです。絶対に大手ゼネコンに入りたいなら、最も安定ルートは東京大学や東京工業大学になります。

これが、学生からスーパーゼネコンを目指す場合です。一方で、先に少しランクの低いゼネコンで実績してから中途採用で試験を受けるという方法もあります。この場合は注意点があって、しっかり実績を残していることと資格をきちんと持っている必要があります。特に、スーパーゼネコンとつながりのあるような、協力会社や別ゼネコンに就職することによって、より中途採用での合格率を上げることができます。

スーパーゼネコンで働くことになると、海外勤務も視野に入れた方が良いです。ですから、語学力は必要になりますので、最低限英語はしっかり勉強しておきたいところです。TOEICなどが重要になりますね。やはり、こうした大手で働こうとすると、学力はかなり重要になってくると思って間違いないです。できるだけ高い学力を身に着けて、偏差値の高い大学に入ることが、最短のルートとなるでしょう。

 

スーパーゼネコンは給料がいい?

建築業界でしっかり稼ぎたいと思った時に、考えたいことは元請けか下請けかということです。建築関係の会社というのは大小関わらず、数えきれないほどありまし、業界自体が人手不足なこともあって就職自体は難しくありません。ところが、下請けの会社に就職してしまうと、やはりもらえる給料は少なくなります。例え、元請け以上に仕事をしていたとしてもです。ですから、元請けの会社に就職したいと考えるのが普通ですよね。そうすると、やはりゼネコンが視野に入ってくるわけです。さらに、そのゼネコンの中でも、スーパーゼネコンは群を抜いて給料が高いです。もちろんその分、責任のある仕事もたくさんありますが、個人のキャリアアップ・高い収入、夢が詰まった仕事がスーパーゼネコンですね。

 

まとめ

長くなりましたが、今回はスーパーゼネコンを中心に、国内5社の簡単な紹介とスーパーゼネコンに入るにはどうしたらよいのかという視点でお伝えしていきました。建築業界に身を起きたいと考えている学生さんたちにとっては、スーパーゼネコンはやはり憧れですよね。これから大学進学を考えている場合は、是非しっかり学力を身に着けて偏差値の高い大学に入り、夢を実現させてほしいと思います。

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