ボーリングマシンを使った仕事とは?ボーリングマシンの資格と職種を知ろう!

ボーリングマシンとは

ボーリングという言葉は聞いたことがありますか?ボーリングとはトンネルや井戸など、円筒状の穴を掘る作業を指す用語として使われています。地盤調査や地質調査のために、穴を掘って地盤の様子を調べることをボーリング調査といいます。ボーリングマシンとは、その際に使う道具で小型から大型まで様々な大きさや形態がある掘削(くっさく)機械です。

 

どんなところで活躍する?

ボーリングマシンその操作自体は、特別な資格が必要ですが、扱えると活躍できる現場は広がります。

ちなみに動画は、ボーリング調査の様子です。大きな機会を複数人で扱っていることがわかりますね。

 

https://youtu.be/Vp5uxnB7G_U

 

・地質調査業

・土木工事業

・河川、道路、海上、用地造成

・農業

・水文学

・土木工学

・石油や天然ガスの掘削

 

こうした作業に従事することが多いですね。現場での地質調査だけでなく、学問分野でも活躍することがわかりますね。また、建設機械運転工といって、建設工事用の機械を様々運転する専門の仕事もあるます。これは、ボーリングマシンだけでなくロードローラーやクレーンなどの建設機械を扱える仕事です。別の機会に詳しく紹介しますね。

 

ボーリングマシンを扱う資格

ボーリングマシンを扱う仕事に関しては、資格が必要になってきます。今回紹介するのは、地質調査技師とボーリングマシンの運転業務に係る特別教育です。

 

ボーリングマシンの運転業務に係る特別教育

この特別教育の内容に関しては以下の通りです。

 

<学科>

ボーリングマシンに関する知識(4時間)、

ボーリングマシン運転に必要な一般的事項に関する知識(2時間)

関係法令(1時間)

 

<実技>

ボーリングマシンの運転(4時間)

ボーリングマシンの運転の合図(1時間)

 

学科7時間、実技5時間の合計12時間の講習で資格取得が可能です。費用は15000円程度となっています。この特別教育を修了すると、ボーリングマシンの運転が可能になります。

 

地質調査技士

この資格は、一般社団法人全国地質調査業協会連合会が行っている検定資格です。地質調査に従事する技術者を対象にしており、この資格を有する者は地質調査だけでなく、自然災害を対象とした防災業務や施設整備の点検、維持管理、環境整備など様々な業務に従事することができます。この資格を持っていると、地質調査の主任技術者であったり現場管理者としての業務を行うこともできます。また、地質調査技士は登録更新制で、5年ごとに登録更新手続きが必要になります。

地質調査技士の試験資格

試験は3部門に分かれており、それぞれ対応できる業務が異なります。それぞれの受験資格をみていきましょう。

 

<現場調査部門>

・ボーリング関連機器を操作する実務経験が5年以上(専門学校の指定課程卒業者は2年以上)

・指定の専門学校指定学科を卒業(同校より「地質調査技士資格認定証」を授与)し、かつ、ボーリングに関する機器等の操作を行う実務に関して2年以上の実務経歴を有する者。

 

<現場技術・管理部門>

・大学または工業高等専門学校の土木工学、建築学、地質学、地球物理学等地質調査に関する課程を専攻し卒業した者は3年以上

・大学または工業高等専門学校の前項に掲げる以外の理工系課程を専攻し卒業した者は5年以上

・前の2項に示した以外の者は8年以上

 

<土壌・地下水汚染部門>

土壌・地下水汚染調査を含む地質調査に関する調査・計測業務、現場技術管理業務等に関して、次の3項に示す実務経歴のいずれかを有する者とする。

・大学または工業高等専門学校の土木工学、建築学、地質学、地球物理学等地質調査に関する課程および化学(工学)等環境に関する課程を専攻し卒業した者は3年以上

・大学または工業高等専門学校の前項に掲げる以外の理工系課程を専攻し卒業した者は5年以上

・前2項に示した以外の者は8年以上

 

地質調査技士についてその他情報

試験内容は、それぞれの部門によって異なりますが学科と記述式問題が課されます。試験費用は12960円となっていますが、合格した後には登録手数料が別途8640円かかります。また、試験会場が全国10会場ですので、場所によっては交通費が別途かかりますね。ちなみに、札幌、仙台、東京、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇で試験を受けることができます。合格率は40%に届かない程度で、30%前後の部門もあります。

ちなみに、下記の専門学校指定学科を卒業してボーリング調査の実務2年以上がある場合は、検定試験が免除されます。このため、書類審査のみで合否が判断されることになります。

 

・札幌工科専門学校(建設システム学科ジオ(地質)エンジニアコース)

・東北理工専門学校(調査設計科)

・新潟工科専門学校(土木開発工学科環境地質コース)

・国土建設学院(建設学部土木地質工学科)

・中央工学校(土木工学科環境地学専攻)

 

他にも、講習を参加して加点などの措置もありますので、調べてみてください。一般社団法人全国地質調査業協会連合会のHPはこちらです。

https://www.zenchiren.or.jp/event/detail/116

 

ボーリングによる地質調査は、今後も必要性が高い業務です。興味がある人はぜひ色々調べて、今後の進路の参考にしてみてはいかがでしょうか。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 【ウッドショックとは何か?】 ウッドショックとは、木材価格の急激な上昇と供給不足によって引き起こさ…
ページ上部へ戻る