ボイラーを取扱う業務には特別な資格が必要です!【特別教育 技能講習】

ボイラー取扱者

前回、ボイラーについてその役割と種類についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。今回は、ボイラーを取扱うための特別な資格についてご紹介していきます。この資格は、たくさん種類がありますので分けてお伝えしていきますね!

 

小型ボイラー取扱業務特別教育

前回の記事で、ボイラーは法規上4種類に分類することができるということをお伝えしました。その中でも、この特別教育は「小型ボイラー」の取扱い時に必要な資格となっています。小型ボイラーの定義については前回の記事をご覧ください。該当する小型ボイラーを資格なしに取扱った場合は、無資格運転となりますので注意が必要です。

この資格を取得することで、例えばクリーニング業や製造業での小型ボイラー、学校関係の給食室で使うボイラー、病院やホテルなどの空調設備に使う小型ボイラーなどを取扱うことが可能となります。

<小型ボイラー取扱業務特別教育の内容>

学科

・ボイラーの構造に関する知識(2時間)

・ボイラーの附属品に関する知識(2時間)

・燃料及び燃焼に関する知識(2時間)

・関係法令(1時間)

 

実技

・小型ボイラーの運転及び保守(3時間)

・小型ボイラーの点検(1時間)

 

学科7時間実技4時間の合計11時間の講習で資格の取得が可能です。受講資格は特にありませんので、誰でも講習を受けることができます。

 

ボイラー取扱技能講習

こちらは技能講習ですので、講習終了後に修了試験が実施されます。この技能講習を受けて、試験に合格することで得た資格を持っていると、小規模ボイラー以下の規模のボイラーの取扱と小規模ボイラー作業主任者としての業務を行なうことができるようになります。

ボイラー取扱作業主任者は、一定希望以上のボイラーを取扱う事業所での設置が義務付けられていて、任命されるにはボイラー技士(特級・一級・二級)の免許を所持しているか、あるいは技能講習を修了している必要があります。

 

<ボイラー取扱技能講習の内容>

・ボイラーの構造に関する知識(2時間)

・ボイラーの取扱いに関する知識(4時間)

・点火及び燃焼に関する知識(3時間)

・点検及び異常時の処置に関する知識(4時間)

・関係法令(1時間)

・修了試験

 

学科14時間の講習後、修了試験に合格して資格取得となります。

また、この資格を取得後4か月の実務経験を積むことで、2級ボイラー技士の受検資格を得ることができます。

 

普通第一種圧力容器取扱作業主任者技能講習

<圧力容器とは>

圧力容器というのは、容器内で一定の圧力で気体や液体を貯留するようになっているものです。蒸気ボイラーもこれに含まれますが、例えば潜水用ボンベやガスボンベなどもこれに該当します。そして、ボイラーそのものが実は圧力容器という大きなくくりの中の一つとなります。

圧力容器というのは、

・ボイラー

・第一種圧力容器

・第二種圧力容器

これらのことを指すということが、一番わかりやすいですね。

 

<普通一種圧力容器とは>

この技能講習では、普通一種圧力容器の取扱いについての資格を取得することができます。この定義は、労働安全衛生法施行令第1条第5号によって定められています。

 

五  第一種圧力容器 次に掲げる容器(ゲージ圧力0.1メガパスカル以下で使用する容器で、内容積が0・04立方メートル以下のもの又は胴の内径が200ミリメートル以下で、かつ、その長さが1,000ミリメートル以下のもの及びその使用する最高のゲージ圧力をメガパスカルで表した数値と内容積を立方メートルで表した数値との積が0.004以下の容器を除く。)をいう。

イ 蒸気その他の熱媒を受け入れ、又は蒸気を発生させて固体又は液体を加熱する容器で、容器内の圧力が大気圧を超えるもの(ロ又はハに掲げる容器を除く。)

ロ 容器内における化学反応、原子核反応その他の反応によつて蒸気が発生する容器で、容器内の圧力が大気圧を超えるもの

ハ 容器内の液体の成分を分離するため、当該液体を加熱し、その蒸気を発生させる容器で、容器内の圧力が大気圧を超えるもの

ニ イからハまでに掲げる容器のほか、大気圧における沸点を超える温度の液体をその内部に保有する容器

六  小型圧力容器 第一種圧力容器のうち、次に掲げる容器をいう。

イ ゲージ圧力0.1メガパスカル以下で使用する容器で、内容積が0.2立方メートル以下のもの又は胴の内径が五百ミリメートル以下で、かつ、その長さが千ミリメートル以下のもの

ロ その使用する最高のゲージ圧力をメガパスカルで表した数値と内容積を立方メートルで表した数値との積が0.02以下の容器

 

少しわかりにくいですが、原子炉圧力容器や熱交換器などがこれに該当します。この、第一種圧力容器を設置している事業者は、その業務の際にボイラー技士(特級・一級・二級)の資格保持者か本技能講習を修了者の中から作業主任者を選任しなければなりません。ちなみに本技能講習以外にも「化学設備関係第一種圧力容器取扱作業主任技能講習」という技能講習を修了した者も、同じように作業主任者となる資格を有します。この技能講習は、「化圧」と呼ばれることが多いですが、実は先に紹介した「普圧」とは業務範囲が変わります。化学設備に関係する場合は、「普圧」の資格では対応することができませんので注意しましょう。

以下、「普圧」「化圧」それぞれの技能講習の内容をご紹介しておきます。

 

<普通第一種圧力容器取扱作業主任者技能講習>

・第一種圧力容器(化学設備に係るものを除く。)の構造に関する知識

・第一種圧力容器(化学設備に係るものを除く。)の取扱いに関する知識

・関係法令

・修了試験

 

<化学設備関係第一種圧力容器取扱作業主任者技能講習>

・第一種圧力容器の構造に関する知識

・第一種圧力容器の取扱いに関する知識

・危険物及び化学反応に関する知識

・関連法令

・修了試験

 

まとめ

今回は、ボイラーに関する特別教育と技能講習に絞ってお伝えしました。簡易ボイラーを操作する際には、基本的に資格は不要ですが、小型ボイラー以上になると取り扱いには特別な資格が必要となります。次回は、ボイラーに関する資格でまだお伝えしていないものを詳しくご紹介していきます!

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