ボイラーを取扱う業務には特別な資格が必要です!【ボイラー溶接士・整備士】

ボイラー溶接士

さて、ボイラーに関する資格についてもいよいよ下記の2つとなりました。

 

・ボイラー溶接士(特別ボイラー溶接士・普通ボイラー溶接士)

・ボイラー整備士

 

今回は、この2つの資格について詳しくご紹介していきます!

 

ボイラー溶接士

ボイラー溶接士もボイラー技士と同様、労働安全衛生法を根拠として規定された国家資格で、厚生労働省の管轄にあります。

ボイラー溶接士は、ボイラーや第一種圧力容器の溶接業務に従事する場合に必要な資格となっています。この資格の中で、「特別ボイラー溶接士」と「普通ボイラー溶接士」の2つの区分がされています。それぞれの業務の範囲は下記のような違いがあります。

 

特別ボイラー溶接士…全ボイラー及び第一種圧力容器の溶接業務に従事することができる。

普通ボイラー溶接士…溶接部の厚さが25mm以下のボイラー及び第一種圧力容器の溶接の業務、及び管台・フランジ等を取り付ける際の溶接業務に従事することができる。

 

この免許ですが、取得した後は有効期限があり、一定期間を経て更新手続きが必要となります。他の免許

にはなかなかない規定なので、覚えておきましょう。

 

<受験資格>

2つの区分で受験資格が異なります。

 

特別ボイラー溶接士…普通ボイラー溶接士免許を受けた後、1年以上ボイラーまたは第一種圧力容器の溶接作業の経験がある者。(ただし、ガス溶接や自動溶接は除く)

 

普通ボイラー溶接士…1年以上の溶接作用の経験がある者(ただし、ガス溶接や自動溶接は除く)

 

<試験科目>

基本的に、学科の科目に関しては2つの区分で同じになっています。下記を参考にしてください。

 

学科

・ボイラーの構造及びボイラー用材料に関する知識

・ボイラーの工作及び修繕方法に関する知識

・溶接施行方法の概要に関する知識

・溶接棒及び溶接部の性質の概要に関する知識

・溶接部の検査方法の概要に関する知識

・溶接機器の取扱方法に関する知識

・溶接作業の安全に関する知識

・関係法令

 

実技

実技に関しては、2つの区分で指定条件が異なりますので、下記を参考にしてください。

 

・「指定条件」での被覆アーク溶接

特別ボイラー溶接士…横向き突合せ溶接。板厚25mm、試験時間60分。

使用できる溶接棒の種類が指定。

普通ボイラー溶接士…下向き・立向き突合せ溶接。板厚は両者とも9mm、試験時間は両方合わせて60分。使用できる溶接棒の種類が指定。

 

当然ですが、特別ボイラー溶接士の方が難易度が高くなっています。

ボイラー溶接士の資格による業務というのは、限定的なものですがその活躍の場は意外と多いです。ボイラーを製造する工場はもとより、発電所などでもその業務に就くことができます。また、収入が比較的高いと言われており、特に高圧ボイラーの溶接となると高度な技術や経験が必要となるため、非常に高額な収入を得ることができるとされています。ただし、そこに至るまでの経験年数はそう短くはなく、大体20年程度とされています。

 

ボイラー整備士

ボイラー整備士も、厚生労働省管轄で、労働安全衛生法に定められた国家資格の一つとなります。ボイラー整備士の業務としては、ボイラーの清掃業務を主とする整備に特化したものになっています。ボイラーの操作とはまた違う業務範囲となりますが、大型のボイラーや第一種圧力容器の整備の際には必ず必要となる資格です。清掃を主とする整備と言っても、ただ掃除をするだけではなくその業務の中には部品交換なども含まれています。免許交付要件が様々ありますが、試験に合格すると共に実務経験が必要となる場合が多いです。このため基本的には、既にボイラーに関わる業務に就いている人が、業務範囲拡大のために取得する例が多いです。

<受験資格>

基本的に誰でも受験することができますが、資格取得の際には下記の要件を満たしていないと、試験に合格しても免許交付を受けることができませんので、注意が必要です。

 

・小規模ボイラーまたは小規模第一種圧力容器の整備業務に6ヶ月以上従事した経験を有する。

・ボイラー(小型・小規模を除く)または第一種圧力容器(小型・小規模第一種圧力容器を除く)の整備の補助業務に6ヶ月以上従事した経験を有する

など

試験を受ける前に、受験資格を満たしているかどうか今一度確認しておく必要がありますね。

 

<試験科目>

・ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識

・ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に関する知識

・ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に使用する器材、薬品等に関する知識

・関係法令

 

ただし、既に二級ボイラー技士の資格を取得している場合は、一部の科目が免除されます。ただ、試験の際にはボイラー技士とは異なる範囲で問題が出題されますので、しっかり勉強する必要があるでしょう。

 

まとめ

全3回にわたり、ボイラーの取扱いに関わる資格についてご紹介しました。ボイラー一つとっても、非常に多岐にわたる資格があることがわかりましたね。より上位の資格を取得し、業務の範囲を広げていくことで収入も自ずとアップしていくことでしょう。是非、上位資格の取得を目指してみてくださいね!

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