ハンドホールって何?屋外の地中配管の中継点

地中埋設の中継点にはハンドホールを設置しよう

こんにちは、今回の記事では電気工事で設置されることもあるハンドホールと呼ばれる地中に埋める箱についてお話していきたいと思います。

ハンドホールという設備を聞きなれない方も多いかと思いますが、たくさんのケーブルを屋外で施工する際に地中埋設を選択するのであれば、どこかでは使用することのある設備ですので知っておいてもらえる方がいいでしょう。

ハンドホールとは地中に埋めるかなり大きいコンクリートの箱だと思ってもらえれば問題ありません。

多数のケーブルを地中に埋設する際に一度にたくさんの距離を引っ張ることができないため、一定区間内でこうした中継点を設けることが必要となってきます。

当然、中継点なのでそこでいったんケーブルを扱えるだけの大きさがあるため、かなり大きなものになっています。

それではハンドホールについて詳しく説明していきましょう。

そもそもハンドホールを使う理由

ハンドホールを設置するとなると大型の重機などを用いて地面を大きく掘削し、更に埋設配管を埋め込むなどかなりの作業量になりますが、それでもハンドホールを使った埋設配管をするのには理由があります。

そもそも埋設配管をしない場合にはケーブルは電柱を立てて架空配線することで高いところを通す方法が取られるのですが、これを行うと何よりも見た目が悪くなります。

そのため、建物を建てるときに施主が見た目を重視するために埋設配管とすることがあります。

見た目以外にも理由があり、地中埋設にすることで電線が雨風や日光にさらされることがなく長持ちするというのも大事な点ではあります。

更に都心部などでは地域によって景観を大事にするために道路の電柱もそうですが、電柱を建てることができない地域も存在しているのです。

そういったところでは埋設配管をせざるを得ない状況になってきます。

そんなときに活用されるのがハンドホールなのです。

ハンドホールの作り方

ハンドホールには2種類あり、1つは現場でコンクリートなどを打設して1から作り出す方法で、もう1つは工場で生産した既に出来上がっているハンドホールをおいて組み立てる方法があります。

現場で作るハンドホールは施工の品質により、出来上がりにばらつきができてしまうので、ほとんどの場合が工場生産のものを運んできて置く形になります。

工場生産のハンドホールは品質も安定していて、事前に埋設配管を入れる穴まで開けておいてくれるので、作業効率も良くなるのが魅力的なのです。

ハンドホールの設置の際の注意点

ハンドホールは地中に埋めてしまうもののため一度埋めてしまうとなかなかやり直しが厳しい設備ではあります。

そのため、設置の際には細心の注意をして設置していく必要があります。

設置を間違うと崩れてくる恐れもあります。

ハンドホールの浸水対策

ハンドホールは土の中に埋める都合上、地表よりも低い位置に設置するということになります。

つまり、きちんと浸水対策をしておかないとハンドホール内に水がたまり続け、水であふれかえることになります。

ハンドホールのつなぎ目やフタなどの部分には止水処理をきちんとしておき、内部に水が侵入しないようにしておきましょう。

水が溜まってケーブルが水に浸かってしまっていると通常よりも早く劣化してしまうので、施工不良として扱われてしまうので、気をつけなくてはいけません。

なんだかんだいいつつも実際に施工されたハンドホールの中を見る機会はたくさんありますが、実際のところたくさん水が入っていることが多いのも事実ですけど、、、

ハンドホールの設置箇所をしっかり固める

ハンドホールはもはやコンクリートの塊を地面に置くことになります。

まずは掘削していって、設置箇所の準備をするのですが、ほったところの土の柔らかさは必ず確認しなくてはいけません。

基本的に転圧と呼ばれる作業で地面を何度も踏み固めて、重いものにも耐えられるようにしていきます。

この作業を怠ると施工が完了した後でハンドホールが沈んでいってしまったりして、舗装が割れてきたりすることもあるので、念には念を入れて転圧をしておきましょう。

ハンドホールのフタの荷重計算

ハンドホールのフタには荷重の設定がされていて、人が通るくらいの重量なのか、車が通る重量なのかによって分けられている。

より大型なトレーラーが通るような場所は更に特別になります。

想定される重量に合わせて、それに耐えられるフタを選定する必要があります。

ハンドホールまとめ

ハンドホールは電気工事にしては珍しい土工事の一部になります。

更に滅多に使うことの少ない、重機などが動き回る作業になりますので普段とは違った危険がある作業になります。

電気工事の中でもかなりの大掛かりな工事となりますので、その工事を行うまでの事前の準備についても十分にしておくと良いでしょう。

ハンドホールは特注ですので作業の時期と納期なにも配慮が必要となる大変な仕事です。

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