チェーンソーは危険?チェーンソーの基本と安全な装備について解説!
チェーンソーってどんな場面で使うのでしょう?そもそもチェーンソーとは。今回は、チェーンソーの基本的なことについてと安全な装備について解説していきます。
チェーンソーってどんな道具?
刃がついたチェーンを回転させて木材などを切断したり削ったりする工具のことをチェーンソーとしています。チェンソーと表記することもありますが、同じ道具を指しています。いくつか種類があって、
・電動式チェーンソー
・エンジン式チェーンソー
・充電式チェーンソー
などで、それぞれの特徴によって使いどころが違ってきます。また、ハンドルにも種類があり、トップハンドル型とリアハンドル型に分類されます。トップハンドル型は、小型で軽量設計が重視されたチェーンソーに多く用いられるスタイルで、片手で持ち運びしやすいようになっているため、枝払いなどに利用されます。一方リアハンドル型は、持ち手が本体の後方についている一般的なチェーンソーで、安定感が重視されたスタイルとなっています。
チェーンソーの活躍場面
主に木を切る工具として、林業などで使われます。チェンソーと表記することもありますが、同じ道具を指しています。コンクリートや石材を切断できるコンクリートソーと呼ばれるチェーンソーもあり、工事現場や災害現場で活躍しています。
先程紹介したチェーンソーの種類ですが、それぞれ使いどころが異なってきます。
・電動式チェーンソー
⇒荒挽き切断やマキ切り、枝打ちなどの作業に適しています。
・エンジン式チェーンソー
⇒木材の伐採、枝打ち、丸太の切断に適しています。パワーとスピードが他のチェーンソーよりも強いです。
・充電式チェーンソー
⇒木材の伐採、枝打ち、丸太の切断ができます。特にコードレスのため、小回りが利き、電源のないところでも活用することができます。
このように、同じ林業の場でもチェーンソーの種類によって使いどころが異なってきます。
チェーンソーの危険性
チェーンソーといえば、なんとなく怖いイメージがありませんか?特に、スプラッタ映画などではよく人を切る道具として使われているイメージも先行してしまいがちです。チェーンソーは便利な道具ですが、使い方を誤れば大けがにつながりますよね。大きな事故にならないためにも、使用する際には正しい使い方を学ぶとともに、以下の点に注意しておくと良いでしょう。
① 経験者の指示に従う。
特に使い始めの頃は、一人で作業せずに経験者に付き添ってもらうことが望ましいとされています。
② 体調を整える
チェーンソーの正しいコントロールのために、体調を万全に整えておく必要があります。例えば、高熱やアルコールを摂取した状態での使用などは大けがにつながる恐れがあります。絶対にしてはなりません。
③ 安全機能を把握しておく
技術は進化しています。チェーンソーの安全性も時代と共に進化しているのです。自分が使う道具の機能がどれほどなのかしっかり把握しておきましょう。安全機能として、例えばチェーンブレーキやチェーンキャッチャーというものがあります。チェーンソーを使用する際に発生しやすい、キックバックという現象があるのですが、そういった危険から使用者を守ってくれる機能がチェーンブレーキ。また、チェーンが外れてしまった時に使用者や本体を守るのがチェーンキャッチャーです。
安全に留意して使用すれば、大変便利な道具です。しっかり学んでおきましょう。
キックバックって?
さて、先程少し触れたキックバックについてですが、もう少し詳しく紹介しておきます。キックバックとは、チェーンソーを使用中に思いがけチェーンソーが急激に跳ね上がる現象です。これは死亡事故につながる可能性が高く、大変危険な現象です。キックバックが起こりやすいのは、刃の先端のある部分が木材などに接触してしまった時などが挙げられます。チェーンソーの大きさや種類によっても発生しやすい状況が異なりますので、しっかり説明書を読むなどして心得ておきましょう。
チェーンソーを扱う時の装備
最近ではチェーンソー自体が進化しており、安全機能も充実していることに触れました。しかし、これだけで身を守れるわけではありません。そこで、チェーンソーを扱う時の装備についても少し触れておこうと思います。
・ヘルメット
・ブーツ
・手袋
・チェーンソーチャップスや防護服
チェーンソーを使う際には、それ自体の危険もそうですが木くずや木片が使用者に向かって飛んでくるという事故も予想されます。このため、自分の体を守るための最低限の装備は必ず必要になります。特に頭や目を守るために、ヘルメットと安全メガネやゴーグルは必需品です。ところで、チェーンソーチャップスというものを聞いたことはありますか?これは、チェーンソーの回転している刃に巻き込まれることで回転を止め、身体への影響を抑えるというはたらきを持ちます。こうした機能を備えた防護服も売っていますので、是非探してみてくださいね!
安全に留意してチェーンソーを扱うには
チェーンソーの使用に関しては、「伐木等の業務に係る特別教育」があります。これは、チェーンソーを利用した業務に従事するためには必ず受講しなければならないとされています。この特別教育には、大径木と小径木の2種類があります。木の大きさや場合によって分けらているんですね。例えば、個人的に家の庭木の枝切りをしたいと言ってチェーンソーを買うことは可能で、作業することも可能です。しかし、業務としてチェーンソーを利用するには必ず受講が必要です。
先述した通り、チェーンソー自体の安全性が向上していても使い方を誤れば命にかかわる危険をはらむ道具には違いありません。自宅で使う場合でも、講習を受講して知識を深めることをおススメします。