コージェネレーションシステムでエネルギーを有効活用

エネルギーを無駄なく使おう

こんにちは、今回の記事では熱エネルギーと電力を同時に作り出すことのできるコージェネレーションシステムについてお話ししていきたいと思います。

コージェネレーションシステムとは主に発電し使用した軽油や重油、天然ガスを燃料としたものが幅広く普及している。

電気を生み出すときには熱エネルギーが多く発生しますし、何もしなければこの熱エネルギーは捨ててしまうことになります。

発電とともに発生する熱を給湯や冷暖房に利用することで、エネルギーを無駄なく使おうというのが、コージェネレーションシステムの大きな目的です。

コージェネレーションシステムのメリット

コージェネレーションシステムを使用すること得られるメリットについてご紹介していきましょう。

メリットを得るためには検討しなくていはいけないことも多くありますが、うまく利用すれば大きな省エネ効果を得られるので、頑張ってみる価値はあるでしょう。

契約電力が減らせる

コージェネレーションシステムを使用することで、電力会社の電気の供給量をへらすことができる。

建物自体に設置されているコージェネレーションシステムによってピーク時などは発電することができるため、契約電力の大きさを抑えることができるのです。

契約電力は電気代の基本料金に当たるところなので、その部分が減額できるだけでも毎月の電気代の節約になります。

しかし、注意しなくてはいけない点として、コージェネレーションシステムが問題なく稼働しているうちは電力会社からの受ける電力量を少なくして運用することもできますが、もしこのコージェネレーションシステムが故障してしまったときには電力が不足してしまう恐れがあります。

そうなると電力が足りなくなってしまうため、設備が使えないなどの不具合に繋がりかねません。

そういったときに備えて、契約電力は大きく契約しておくとするか、もしくは壊れたときように自家発電補給契約という方法で契約をしておくことが必要となります。

この自家発電補給契約というのは発電機能が停止した際にのみ電力供給を受けるという特別な契約になっています。

非常用発電機としても利用可能

コージェネレーションシステムは発電機であり、そこで発生した熱量を再利用できるもののことを言いますので、非常時の電源として使用することもできます。

停電時にはコージェネレーションシステムが生み出す発電分を使用することができ、なおかつ給湯機能も使えるため災害対策にはとても役立ちます。

ガス料金が安くできる

コージェネレーションシステムで天然ガスを使用して発電をする場合、ガスの大口需要家になることになります。

たくさんのガスを使用するので、ガス会社からは安いプランを契約させてくれる事ができるようになります。

建物の用途として飲食店が多く入っていたりしてガスを多く使うようであれば、コージェネレーションシステムの導入によってガス代の単価を抑えられるので、よりメリットが大きくなります。

コージェネレーションシステムのデメリット

多くのメリットがあるコージェネレーションシステムですが、設置するに当たりいくつか問題があることもあるので、導入の際にはそれらを解決していかなくてはなりません。

これらの問題を抱えてしまうことがデメリットと言えるでしょう。

導入時のコストが大きい

コージェネレーションシステムは発電機と熱交換器を両方備えた設備ですので、通常の発電機よりも設置工事にはかなりの費用が必要となります。

将来的には設置しておけば省エネによって得をするようにできているのですが、それでもイニシャルコストの大きさは困るところでしょう。

設置の際の法律問題

コージェネレーションシステムは発電機なので設置する際に消防法によって、所轄の消防署に届け出を出さなくてはなりません。

定められた関連法規に満足するように条件を満たさなければなりません。

排気を熱交換する設備の必要性

コージェネレーションシステムから出てくる排気は数百度の高温になります。

この排気の熱を適切な温度に変換する必要性があります。

このときに伝熱プレートと呼ばれる熱変換器が必要になります。

これを導入するのにも費用がかかりますし、メンテナンスの費用もかかってきます。

コージェネレーションシステムのまとめ

ここまででコージェネレーションシステムのメリットデメリットをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

簡単にまとめてしまうと、設置の際に色々と苦労はするものの設置してしまえばたくさんメリットがあるので、とても便利な設備ということになります。

なかなか一般家庭などに流用できるような設備ではありませんが、大型の建物であれば設置を検討するのはとても良いのではないかと思います。

何より維持費が安くなりますし、環境にも優しいので積極的に導入していってもらいたい設備です。

限られたエネルギーを有効活用することは今後の世界の課題だと思います。

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