クレームはいろんなとこからやってくる|過去事例を紹介
作業をしていてやってくるクレームは多種多様
こんちには、今回の記事では電気工事をしていて現場で実際にあって困ったクレームの数々をご紹介していきたいと思います。
クレームの理由については、いろいろとありますが主な原因としては、多くの業種の方が同時に作業することでどちらかを邪魔してしまったりするところから生まれることが多いです。
それだけでなく、近隣住民や施主からもクレームをいただくこともあるのでどれも丁寧に対処していかないと自分たちの首を締めることにもなりかねません。
そんな実際にあった事例をご紹介しますので、ぜひ見ていてってもらいたいと思います。
他業種からのクレームは多い
電気工事は建築現場の初期の頃から終わりまでずっと現場にいる珍しい職種です。
ほとんどの職種は全工程の中で、どのへんの時期で作業をするのかが決まっています。
多くの業種と関わることの多い電気工事業者はその分クレームに巻き込まれる会社もたくさんあるのです。
クレーム例1:鉄筋業者
工事現場で鉄筋を組むとなると基礎の部分や床のコンクリートなどの初期の頃にかち合う業種です。
電気工事では、配線のルートを確保するためにコンクリートに予め配管を仕込んでいくことがよくあります。
この配管ですが、当然ながら鉄筋の間に入れる必要がありますので、鉄筋が完成したところにあとから入っていって間に入れていきます。
ですが、配管を入れたことによって鉄筋が乱れてしまったり、設置した配管などが邪魔だと言うようにクレームを受けることがあります。
酷いときには設置した配管を切られていたり、勝手に取り外されて捨てられていることもあります。
そういうときも直接やり合うわけには行きませんので、ゼネコンを通して話し合いをすることになります。
クレーム例2:型枠大工
鉄筋の間を抜けてきた配管も最終的に出口につなげる必要があります。
その出口というのが、コンクリートを止めておく型枠になるのですが、配管はその型枠に最後は固定する必要があるのです。
それが型枠大工の方には取り外しのときに邪魔になるようで、クレームを言われることがあります。
でも、こればっかりは仕方ないんですとだけ、断ってなんとかします。
クレーム例3:外構業者
建物の基礎をつくる際にゼネコンの外構業者がたくさん掘削して穴をほっていきます。
電気工事では外灯や外部からの電力の引き込みなど、電気工事の外構を行うことも多数あるのでほってくれているついでに配管を同じく設置していくと手間が省けて楽になります。
ですが、ゼネコンの外構業者が自分たちが作業したのを利用されるのが気に食わないとクレーム入れてこられたこともあります。
電気工事側の外構工事も掘削の費用をいただいているので、一緒にやることで費用も浮くのでそういった面でクレームを言われているところもあります。
そこもうまく調整して、作業を進める必要があります。
クレーム例4:設備業者
建物の外枠が出来上がってくると次に天井内の設備を施工していかなくてはなりませんが、これも天井内の上から順番に施工をしていくことになります。
順番を間違えると本来は下に施工するものが先に出来上がっていることがあります。
そうなると施工が非常にやりにくくなるので困るのですが、早く作業を済ませたいという方も多くいるためやったもん勝ち状態になります。
ゼネコンも付けてしまったものに大して外せとも言わないので、実質早くしたもの勝ちです。
協力する気持ちが大事ですが、そこがギクシャクするとクレームに発展します。
クレーム例5:内装業者
工事が進んでくると建物内の壁を作る内装業者が壁を立てていき、その後天井の流れで施工を進めていきます。
電気工事では、壁の中にコンセントなども仕込んでおかないといけませんし、天井裏にはたくさん配線を設置しなくてはいけませんので、色んな所で作業がバッティングしてきます。
そういったときに邪魔者扱いされることも多いです。
壁の下地材を付けたあとその後ですぐに壁のボードを貼っていかれてしまうと中に仕込む時間もなかったりします。
そういった合間で入らなければ行けない作業もあるのですが、その都度内装業者に手を止めてもらうのも難しいため、そのへんは声の掛け合いが大切です。
また、天井を貼っていくときに移動式の簡易足場を組まれるのですが、それに乗るだけでも文句を言われたこともあります。
自分たちが施工するために用意した足場を他の業者に利用されるだけでもクレームに発展することもあるのですね。
クレーム例まとめ
こんな感じで工事現場ではクレームが付きません。
そういった業者間のトラブルをうまく調整するのも現場監督の腕の見せどころです。
中にはいじめっ子のようにみんなのクレームの対象を作ってしまうことで自分のところにくるクレームを回避しようとするたちの悪い人もいます。
常にその業者が悪いと言うような雰囲気を作るのですね。
人として最低なやり方だと思いましたが、そういうやり方が正解なこともあるというのも学びました。
みなさんもクレームにはお気をつけください。