ガス工事や設置業務に関わる資格!【ガス主任技術者・ガス機器設置スペシャリスト編】

ガス工事

前回、ガス爆発についてご紹介しましたが、ガスは我々の生活に欠かせないモノであり、これを設置・管理する業者がいることも事実です。当然、ガスを扱う仕事ですから、大きな危険と責任が伴います。今回は、そうしたガス関連の資格と、仕事についてご紹介していこうと思います。

前回の記事はコチラ!

建設現場で起こる爆発事故は何が原因?ガス爆発の危険性と事例

ガスの種類

現在の日本では、通常家屋や建築物で利用できるガスは2種類となっています。1つが都市ガスで、もう1つがプロパンガス(LPガス)です。建物の外側に、大きなガスボンベが設置されているのを見たことがあると思います。ああいったボンベがある場合は、その建物で利用しているガスは、プロパンガスであるということになります。都市ガスは、ガス配管を通して供給されています。

 

<都市ガス>

都市ガスの原料は、天然ガスや液化天然ガスの場合が多く、本来は無臭なのですがガス漏れした際にわかるように、わざとにおいがつけられています。現在は一般家庭にも簡易的なガス検知器が設置されているパターンが多いので、これによってガス漏れを検知することができます。都市ガスは空気より軽いという性質がありますので、万が一ガス漏れが起きた時はまず窓を開放して、外部にガスを放出する必要があります。

 

<プロパンガス(LPガス)>

プロパンガスは、都市ガスよりもガス料金が高いイメージで知られていますね。これは、原料が液化石油ガスとなっています。こちらも、本来は無臭なのですが、ガス漏れの際にわかるようににおいがつけられています。プロパンガスは、空気より重い性質がありますので窓を開けても外へガスが流れることはありません。この場合は、玄関ドアを開放するなどして対応するようにしましょう。

プロパンガスは、都市ガスよりも熱量が高いため、より大きな熱を出すことができます。火力が強くなるわけではなく、都市ガスよりも少ない量で火を起こすことができるという特徴があります。このため、ガスをよく使う飲食店などでは、プロパンガスを設置しているんですね。

プロパンガスは定期的に交換しなければならないので、設置費用がかさむことで、ガス料金が高く感じるようになっています。

 

ガスに関わる仕事

ガス関連では、ガス自体を製造する会社とガスの配管設備に関わる会社、ガスを管理する会社など種類があります。大まかな仕事としては、以下のように分類されます。

 

・ガス管などの施工、工事などの施工管理。

・ガス管やプロパンガスなどの保守・修理・メンテナンスなどの保守管理。

・ガスを製造する業務への従事。

・ガスの製造設備に関する管理・点検・メンテナンスなど。

・ガス会社における営業や販売促進、広告宣伝などの営業業務。

 

就職するガス会社が請け負っている業務の範囲によって、担当する業務も変わってきますが、ガス工事などに関わる場合は資格が必要となります。

ガス工事に関わる資格一覧

前回から申し上げている通り、ガスを取り扱い際には大きな責任と危険を伴います。このため、ガスに関する工事は基本的に無資格で行うことはできません。前回ご紹介した爆発事故の他にも、ガスによる中毒などの危険性もあります。工事の際は、必ず有資格者が行わなければなりません。それでは、ガス工事に関わる資格とはいったいどのようなものがあるのでしょうか。

 

・ガス主任技術者

・ガス機器設置スペシャリスト

・簡易内管施工士

・ガス可とう管接続工事監督者

・ガス消費設置工事監督者

・液化石油ガス整備し

 

結構たくさんありますね!今回は、ガス主任技術者とガス機器スペシャリストについてご紹介します。

 

ガス主任技術者とは

ガスの小売・導管・製造などに関わるガス事業者は、ガスの工事や管理の際に設置しなければいけない保安管理上の責任者を、ガス主任技術者と言います。ガス主任技術者は、甲種・乙種・丙種の3種類に区分されており、これはガス管などの最高使用圧力によって変わってきます。国家試験に合格することで、主任技術者に選任される資格を有することができます。

 

<仕事内容>

甲種・乙種・丙種の区分によって、行う業務が異なります。これは、ガス事業法によって以下のように規定されています。

 

ガス事業法施行規則第30条

甲種…ガス工作物の工事、維持及び運用。

乙種…最高使用圧力が中圧及び低圧のガス工作物並びに特定ガス発生設備などに係るガス工作物等の工事、維持及び運用

丙種…特定ガス発生設備に係るガス工作物の工事、維持及び運用。

 

<試験内容>

試験は、一般財団法人日本ガス機器検査協会によって行われています。受験資格は特になく、だれでも受けることができます。甲種・乙種・丙種共に以下の内容で試験が行われます。ただし、出題範囲が異なりますので、こちらのホームページにて詳細をご確認ください。

https://www.jia-page.or.jp/exam/examination/outline/

 

・ガス事業関係法令

・ガスに関する物理、化学理論

・ガス工作物の工事、維持及び運用に関する技術

・ガス工作物の構造及び機能

・ガスの成分分析及び熱量等の測定

・ガス器具の構造及び機能

 

注意点としては、この資格があればガスの工事をできるわけではないということです。工事作業には別の資格が必要です。あくまで、工事管理のための資格ですので気を付けてください。

 

ガス機器設置スペシャリスト

この資格は、平成9年に創設された施工技能者資格です。一般財団法人日本ガス機器検査協会が運営を行っています。この資格があれば、ガスに関わる室内設備の設置や修理ができるようになります。

 

<仕事内容>

・お風呂や給湯設備の設置、修理など

・コンロの設置、修理など

・ガス関連のリフォーム業務など

 

<講習内容>

資格取得のためには、講習を受けて修了試験に合格する必要があります。試験合格後、登録を経て資格証が交付されることとなります。

 

学科

・ガス機器スペシャリストの概要

・ガスおよびガス機器の基礎知識

・近年のガス機器の動向

・ガス機器の設置基準と不備事例

・エコジョーズの設置基準と不備事例

・お客さまの安全、安心、満足を目指して

・リフォームの提案

 

実技

・ガス機器設置工事の概要

・配管、配線に関する一般事項

・ガス可とう管接続工事

・ビルトインこんろの設置工事

・暖房付きふろ給湯器【エコジョーズ】の設置工事

 

学科、実技それぞれで修了試験が行われます。

機器の設置がメインとなる資格ですので、配管工事に関わる場合は別の資格が必要となります。

受講料は、全部で51500円となっており、この他に登録料が7200円かかります。受講資格は特にありませんが、内容としては基本的知識を持っている人を対象としています。資格は3年ごとに更新が必要で、更新講習が13400円となっていますので、3年ごとに費用がかかることを覚えておきましょう。実はガス機器は、都市ガスかプロパンガスかによって設置する機器が異なります。また、設置した機器には会社名・氏名・資格者番号・施工年月日を明記する必要もあります。ガス機器は、安全面を考慮して最新の技術や情報を得る必要があることから、3年という短い期間で更新が必要となります。

 

まとめ

今回は、ガス関連の仕事内容と、関連する資格について一部をご紹介しました。ガス会社での年収の平均は600~700万円程度とされています。大手の会社は、それよりも幾分か高い給与水準となっているようです。ガス会社に就職・転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。今回ご紹介できなかった資格についても、別記事でご紹介していきます。

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