いろんな仕事でできている|電気の仕事の流れを知ろう
電気工事はいろんな仕事がある
こんにちは、今回の記事では電気がどういった仕事の上で私たちのもとへ届いているのかを見ていきたいと思います。
みなさんが聞いたことのある発電所で電気は作られていますが、そこからいろんな人の仕事の上に現在の不自由なく電気が使える生活が成り立っているのです。
ざっくりではありますが、その仕事の一つ一つをご紹介していきたいと思います。
発電所
みなさんも良く知る、電気を作り出すところです。
各地域ごとに大きな電力会社があり、ほとんどの方はその電力会社から電気を買っていると思います。
2016年に電力自由化にはなりましたが、電力の多くは大手電力会社で作られています。
大手の電力会社は以下の10社
・東京電力
・関西電力
・中部電力
・東北電力
・九州電力
・中国電力
・四国電力
・北海道電力
・北陸電力
・沖縄電力
みなさんも聞き馴染みのある会社ではないでしょうか。
外線工事
外線工事では発電所で作った電力を各所にある変電所、さらには変電所から各建物へつなぐ工事のことを言います。
外線工事についてはほとんどが、各電力会社の施工部隊や直営の工事会社が担当しています。
特別高圧電線や高圧電線などを鉄塔を使って送る業種もあれば、変電所から電柱を通じて高圧電線を引っ張る業種とそれぞれに特化した業者が数多くいます。
自然災害などで大規模な停電が起こった時にはこの外線と呼ばれるところに異常があることが多く、災害時には早急な対応を求められます。
電柱の上にバケツのようなものがついているのをご存じでしょうか。
あれが柱状変圧器と呼ばれるもので、各家庭などの低圧で受電する需要家に向けては、この外線工事で変圧器を設置して、低圧にしたものを送ってくれているのです。
ここまでの工事については、電力会社側の設備となっており、各建物の所有者とは責任分界点という形で切り分けがされています。
内線工事
読んで字の通り、内部の配線工事になります。
先ほどご紹介した外線から電気を取り込み建物内部に配線を巡らせる工事になります。
私たちが施工管理で通常行うのはこの内線工事にあたります。
一般家庭においては低圧受電といって200Vと100Vの電気を受電するのですが、大きな建物になると高圧でそのまま受電し自分たちで変電設備を用意するようになります。
さらに大きな工場などでは特別高圧で受電をし、高圧ですら自分たちで扱うことも良くあります。
こういった受電の電圧をできるだけ高くとろうとする理由としては、電気代が安くなるからなのです。
通常、低圧で受電する場合においては、低圧までの変電設備を電力会社側でやってもらうため、その分の設備の費用やメンテナンスの費用が電気代として加算されています。
そのため低圧受電のほうが値段が高くなっているので、電気をたくさん使う需要家は電気設備から自分で用意するほうが経済的だったりします。
工事以外の職種
ここまで紹介してきたものについてはすべて工事を行う側の仕事ばかりでした。
実際には工事に至るまでに他にもいくつかの職種がありますので、そういったところの仕事についてもご紹介していきたいと思います。
私が請け負っているのが内線工事を行う会社ではありますので、少し偏っているかもしれませんがご了承ください。
営業
電気工事を請け負うに当たって、仕事を持ってくるのは営業の仕事になります。
大体は建設会社の方と知り合いになっておけば、新規の工事の際にお声がかかって何社かの検討に加えてもらえます。
その検討の中に入り込むために、日々建築会社との中をつないでおくのが営業としての仕事になります。
そうした会社間の付き合いを担っているので、単純でありながら大切な仕事ではあります。
積算
建設会社から見積もりの依頼をいただくときには基本的には既に設計図が出来上がっている事が多いので、まず仕事を取るために必要となるのが、積算と言われる工事にどれくらいの費用がかかるかを計算して積み重ねる部門になります。
そこで実際の作業量を検討し、その作業に応じて人件費を算出し、必要な材料代を計上して見積りを出す部門のことを積算といいます。
ここで間違うとその分は赤字になるので要注意です。
設計
最初から図面がある場合はいいですが、場合によっては設計から引き受けることもあります。
顧客が叶えたい要望を確認し適切な電気設備を設計する部門もあります。
設計ではかなり専門的な知識を求められるので、熟練した経験が必要なことが多いです。
施工管理
実際に施工を担うわけではありませんが、施工の進め方を指揮する現場では一番大切な仕事になります。
様々な管理を任される職種なので、忙しさとやりがいばとても大きいものがあります。
まとめ
電気工事をするに当たって代表的な仕事をご紹介してきましたが、他にも多くの職種の方々が携わって、電気は私達のところまで届いています。
電気があるのが当たり前と思っていますが、その当たり前を享受するために日夜努力している人がたくさんいるのです。