【最新の建築】仮想空間で研修!?VRを活用した安全教育とは

VR安全教育

前回は、ARに注目して最新のIT技術がどのように建築現場で活用されているかについてご紹介しました。今度はVRに注目して、今話題のVR研修について詳しくご紹介していこうと思います。

 

VRってなに?

ARは拡張現実ということで、現実世界と仮想世界を混合して表示するという技術として、建築現場で活用されていましたね。これに対して、VRというのはVirtual Realityの略称で、仮想現実と日本語訳されます。これは、現実世界とは違う世界を「体験」できるという点が特徴です。以前ご紹介したQHOMEというアプリでは、建築物の内観を見るだけではなくその中を歩くことができるという特徴がありました。これが、ARにはないVRの特性を生かした部分です。一番身近なのが、PlaystationのVRでしょう。あれは、ゴーグルをつけることで実際に自分がゲームを体験することができるようになっています。これはゲームをやってきた人たちにとっては憧れの技術ですよね。360°に渡って仮想現実が広がり、ゴーグルをつけた瞬間から現実を離れることが可能です。そんな技術がVRというわけです。

 

VRの注意点

VRは今や身近な技術となりましたが、注意しなければならないことが多々あります。それを一応触れておきますので、参考にしてください。

実は、VRは子どもが長時間利用することによって、斜視や視力低下を促すということで一時期問題となりました。基本的に家庭用のVRゴーグルなどは、年齢制限が設けられているか、使用の際には保護者の同意が必要というようにされています。特に、低年齢の子どもがVRを使用することで、斜視を発症する例が増えました。大人の場合、急性内斜視を発症しても、数日で戻ることがありますが、発達期の子どもの場合は、手術が必要であったり最悪治らない場合もあったりと大変危険性が高いです。このため、特に6歳以下の子供はVRなどの利用は控えるよう呼びかけられています。また、13~14歳くらいまでは、瞳孔間距離が増加することから、13歳以下の子供には使用制限を呼びかけている場合もあります。

基本的に、この記事を読んでいる人は大人だと思うので、直接的には関係ないのですがVRにはこうした危険も潜んでいるということをご理解いただいた上で、先に進んでいきたいと思います。

 

建築現場でVRを活用する

QHOMEのように、VRを利用して顧客とのやりとりをもっと充実させていくことの他に注目されている使い方があります。それが、作業員の研修への利用です。これは、建築業界だけでなく、他の業界でも最近利用されているようになっているのですが、社内にいながらにして現場での研修を可能にするVR研修とは、一体どのようなものなのでしょうか。

 

VR研修とは

こちらの動画は、高所作業の研修をVRで行なっています。是非ご覧になってください。安全点検をしっかり行わなかったために、作業中に高所から落下します。こうした安全教育について、実際ではできないような研修の仕方で、作業員の安全意識を高めることができます。ただ、実際ご覧になったらわかると思うのですが、これは大変酔いやすいです。実際にゴーグルをつけて体験する場合は、もっと酔いやすいですね。これもVRのデメリットであります。

もちろん、全ての研修をVRで行なう必要はないとは思いますが、こうした技術によって実際の事故を体験したり、ゲーム感覚で安全について学べたりすることは、作業者の意識や意欲に働きかける新しい手段ではないかと思います。特に、建築現場での作業事故というのは毎年起こっていて、その中でも40%は転落や墜落事故だというデータがあります。事故体験をすることによって、安全意識を高めるということは実際に、大手「東急建設」で行なわれています。

https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/1809/03/news012.html

 

重機の操作もVRで

ここからは、VR研修とは離れますが、VRの技術は重機の操作にまで及んでいます。重機の事故による労働災害は建築現場における災害の3大災害に数えられるほど、毎年頻発しています。特に、危険地での重機の操作は一歩間違えれば大事故につながる恐れがあることから、これまで対策が考えらえてきました。ここに、VRの技術を応用することで、現地に行かなくても重機を操作できるようにしたのです。

 

 

こちらの動画では、バックホウの操作をしながらVR映像でシミュレーションをしています。こうした技術を使って、実際の現場で重機を動かすのです。

https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/1701/25/news027.html

こちらの記事で、実際に大成建設がどのようにVRを導入するのかについてそのシステムの概要を確認することができます。

 

 

こちらが実際に、大成建設で開発されたT-iROBO Remote Viewerという遠隔システムです。作業員が遠隔から、重機を操作していることがわかりますね。

まとめ

このように、最新のIT技術は作業員の安全を守るためにも、その開発・研究がどんどん進められているということがわかりましたね。様々な技術が合わさり、革新していく建築現場は10年後には今と全くちがったものになっているかもしれません。

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